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松本人志の醜悪思想の原点『遺書』『松本』を読み解く

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自己肯定感の高さがキモい

1994年に出版された、松本人志初の著書『遺書』。当時、250万部を売り上げる大ヒットとなり、現在も書店で見つけることができる驚異のロングセラーだ。

本作とその続編の『松本』。ネット上の不確かな情報に惑わされず、松本の言動の醜悪っぷり・信用度を検証するには、やはりこの2冊を紐解くのがいいだろう。両作を読むと、松本の「自己肯定力」の強さに改めて驚かされる。

自己肯定。昨今では、ポジティブな意味で用いられることが多いが、過ぎれば「自分本位」や「自己愛」にも。要は、自分が見えていない「裸の王様」だ。

「オレが、もし男として、本能のままに異性を意識しだすと、きっとつまらん芸人になってしまう。オレがつまらん芸人になるということは、結局この日本の笑いの歴史を変えてしまうことになる」

金髪おしゃれボウズの見せ筋野郎がなにをおっしゃる。まぁ、「つまらん芸人になる」という点では、しっかり自分の未来が見えていた様子。ただ、「日本の笑いの歴史を変える」ほどの影響力はなかったようで、中堅や若手がお笑い業界をしっかり支えている。

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「オレは君たちが目指せるほど近くにはいない。『ダウンタウンを目指してます』というヤツは、お笑い視力がかなり悪い」

今、お笑い界の中心で活躍しているのは、ダウンタウンやとんねるず、ウンナンらを目指していた者たち。とりあえずの目標としては、むしろちょうどいい距離感だったということだ。

後進がコント番組やライブに力を注ぐなか、大御所がやっていることといえば、彼らのネタを評価したり、さほど詳しくもない時事に思いつきのコメントを添えたり、些末な茶々を入れながら司会進行したり。異性への意識云々関係なく、そりゃつまらなくなるはずだ。

「笑いに関してだけは、おっさんに仕切ってほしくないんですよね」

「ぼくのピークといわれれば、わからないですけどね、まあいって四十じゃないですか。そのあと、俳優だとか司会だとか、とにかく形態を変えてまで芸能界に残りたくない」

「やっぱり寿命は短いと思いますから。こんなペースでというか、こんなやり方で、そんなに長くはもたないですよ」

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