PR
PR

『水曜日のダウンタウン』がオワコンすぎる

エンタメ
エンタメ社会
PR
PR

検証の結果、笑いは取れた。しかし、アイドルの口から次々にイカれた回答が飛び出すせいで、逆にスタジオの空気が凍りつくこともしばしば。司会の川島やアンジャッシュ・柴田のフォローでなんとか成立はしたものの、あのちゃんの暴走に番組は崩壊寸前。純粋な『ラヴィット!』の視聴者からは、「いつもの和やかな雰囲気が壊されて不快だった」「癒やしの時間をめちゃくちゃに荒らされた」「頭のおかしい人を見せられた気分」と否定的な意見も多くあがった。批判の声は「もうこの人を見たくない」と、指示に従ってイカれアイドルを演じさせられたあのちゃんにも向けられている。

しかしそもそも笑いが取れたのも、「アイドル×大喜利」というギャップによるもの。芸人本人、あるいはいかにも言いそうな者が同じ回答をしたら、単なる「悪ノリ」として片付けられたに違いない。

実際、司会の川島は、「矢田(亜希子)さんの削り歯茎」「ほぐした赤LARK」などキチガイじみた回答を連発するあのちゃんを見て、「絶対にクスリやってると思った」と放送後にコメントしている。

PR

この川島の言葉こそが、水ダウの正体の核心を突いている。健全な精神を持った人間が「不安」や「不快」「怖れ」を抱く者、要するに「狂人」を観察し、貶め、高い場所からあざ笑うのが、同番組を貫く基本スタイルだ。

果たして、水ダウは本当に「おもしろい」番組なのか?

ドッキリでイジメを助長

実は『水曜日のダウンタウン』、過去に5作品でギャラクシー賞月間賞、1作品で放送文化基金賞を受賞している。最近でも、不仲で知られる大御所「おぼん・こぼん」に密着した回が感動を呼び、視聴者から「4度目のギャラクシー賞を!」との声もあがった。

しかし、この放送の功労者は必死に説得し続けたマネージャーや2人の娘、番組よりもおぼん・こぼんの存続を優先したナイツらだ。

番組側は、悪趣味なドッキリを仕掛け、おもしろがって火に油を注いだだけ。検証VTRを見ながらおぼんを批判するダウンタウン浜田の声を、わざわざオンエアに乗せている点からも、番組制作陣の底意地の悪さ、悪趣味ぶりがうかがえる。

PR

視聴者の非難をひとりに向けさせてバッシングを煽るのは、あの『テラスハウス』でも常套の手法だった。

炎上を呼んだ回数は、ギャラクシー賞の比ではない。2016年2月3日放送の「水戸なら今でも印籠の効果あるんじゃないか説」では、虚偽の内容とヤラセで水戸市のイメージを貶めたとして、市が放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を求める意見書を提出。また、2018年6月20日に放送を予定していた企画では、コロチキ・ナダルが拉致される場面を目撃した通行人が警察に通報。警視庁による関係者への事情聴取、厳重注意がなされている。

拉致、監禁、奸計、ヤラセ。人を人とも思わない演出は、現場でもトラブルを生んでいる。18年5月30日に放送された「数珠つなぎ企画で1番過酷なのはジョジョの鉄塔システム説」では、若手コンビ・マテンロウの大トニーが倉庫に監禁され、「おい、 偉ぇヤツ出てこいよ!!」「全然おもしろくねぇんだよ。若手芸人使ってよ!」「お前らのやってることなんか、お笑いじゃねぇからな!」と完全にブチギレ。放送後、大トニーは「お見苦しいとこをお見せしてしまい申し訳ありませんでした」とツイートしたが、ネット上では「ほぼ犯罪だからキレても仕方ない」「大トニーさんは悪くないです」と同情の声がほとんどだった。

この騒動後、大トニーは一部の地上波から干されているとの噂も。過酷な企画でキレるよう仕向けておいて、本当にキレたら干す。「地獄の軍団」とも呼ばれる番組スタッフにとって、若手芸人など汚物を拭いたら捨てるだけのトイレ紙と大差がないのだ。

PR

2020年1月22日放送「子供からもらった松ぼっくり 家まで持ち帰らざるを得ない説」は、そもそもの企画に悪意がある。松ぼっくりを大事に持って帰る姿など、撮りたいわけがない。心なくポイッと捨てる様子を隠し撮りし、スタジオや世間に「酷〜い」と言わせるのが狙いだ。

案の定、女の子からもらった松ぼっくりを捨てる板東英二。スタッフがネタばらしに登場すると、悪質な企画意図を瞬時に悟ったのだろう。「なんの番組か分かりますか?」と聞かれても、「知りません。ギャラくれたらそれで十分です」と一切取り合わない。「作ったようなのは、映画とかドラマで十分です」とドッキリに嫌悪感を示した板東は、続けて「差別用語でも使えば絶対カットするじゃないですか。すべて作り物なんです」「絶対使いますか? 使わなかったら2億ください」と主張。

画面には「要領を得ないことを言い出した」とのテロップ。2億円は確かに突拍子もないが、板東が抱いた嫌悪感は理解できる。「どうせこちらの立場や迷惑などは無視して、あなたたちの都合のいいように編集して笑い者にするんでしょ?」という話だ。

視聴者からも「笑い者にされるのが分かっているのだから拒否反応は当然」「人を貶める企画をいつまで続けるつもりか。これが笑い?」と、板東に理解を示す声が多数。

実際、ダウンタウン松本の「あいつヤベーだろ」のセリフで一堂が板東を嗤い、企画のオチとなった。ヤバいのはどちらだろうか。

タイトルとURLをコピーしました