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小山晃弘が解説 世界は超女性優遇社会だった~「女性は差別されている」というフェミニストの主張は大ウソ~

社会
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日本は男性中心の社会で、男女平等のスローガンが掲げられて久しい現在も女性差別は根強く残っている――そう考える人がほとんどだろう。だが、評論家の小山晃弘氏は異を唱える。小山氏によれば、日本も世界も「超女性優遇社会」なのだという。

PROFILE:
小山晃弘(こやま・あきひろ)
学校中退者の教育支援活動を経て、2016年から2021年までメンタルヘルス当事者のオンライン互助団体を運営。その後、男性困窮者問題、ジェンダー問題を専門とする評論家として活動中。
X:@akihiro_koyama
note:https://note.com/wakari_te

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なぜか実態の見えない女性差別

みなさんは「差別」と言うと何を連想するだろうか。まぁ実話BUNKAタブーの読者の場合はまず真っ先に「在日コリアン差別」などを連想してしまう正しい歴史認識を持つ方が多いかもしれないが、世間一般で「差別」と言えば、もうこれは確実に「女性差別」を連想する人が圧倒的である。

このことは客観的な指標でも表わすことができる。Googleにおいてどれくらいその単語が検索されているかを調べるGoogleトレンドというサービスがあるのだが、そこに「女性差別」「障碍者差別」「在日差別」などの様々な「〇〇差別」を入力してみると、常にどの時期も「女性差別」の検索数が圧倒的であることがわかる。参考までに2023年10月の検索数だと、「女性差別」「障碍者差別」「在日差別」の検索数はそれぞれ35:9:10の比率である。障碍者差別と在日差別が束になってかかっても女性差別には敵わないのだ。

差別の中の差別、キング・オブ・差別こそが「女性差別」なわけだが、さて、皆さんは「女性差別」と言われて具体的なシチュエーションを思い浮かべることができるだろうか。たとえば障碍者差別ならバリアフリーが不十分なため移動が制限される車椅子の人などを思い浮かべることができるし、在日外国人差別なら入管施設において収容者が死亡したケースなどを思い浮かべることができる。

そうした問題に対する見解はさておき、日々メディアに接している現代人ならば「〇〇差別」と言われて「差別」の具体的な状況を思い浮かべることができる方が多いはずだ。同性愛者差別、人種差別、エイズ患者差別、学歴差別、貧乏人差別…。世にある様々な「差別」それぞれが、具体的な差別のイメージを我々に喚起させる。

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ひるがえって、「女性差別」についてはどうだろうか。女性が日々の暮らしの中で、また就学や就労といった場面において、ひどく差別されているという具体的な場面を皆さんはイメージできるだろうか。はっきり言ってしまうと、筆者は「女性差別」の具体的なシチュエーションをほとんどイメージできない。30年あまりの人生の中で、女性が女性であるというだけで差別されている場面をほぼまったく見たことがないのだ。

一方で、差別されている障碍者や同性愛者や外国人や低学歴者や貧乏人は嫌になるほど見たことがある。しかし「女性差別」だけは容易にイメージできない。女性差別はキング・オブ・差別であるはずなのに、これはどういうことなのだろう。

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