第4回 見せ金3600万円が炸裂した
斜陽産業の出版業界にしがみつく48歳フリー編集者(独身)が、副業でメンエスの開業に粛々と挑んでいるわけですが、先月は店名が「カラマーゾフ」に決まって、前途洋々かと思ったら、まさかの店舗物件の入居審査落ち。またしてもゼロから物件を探さなければなりません。
前回の三井不動産の物件に審査落ちしてからというもの、世知辛い話ですが、不動産屋から一切連絡が来なくなってしまいました。おそらくまともにマンションすら借りられないおっさんとして、見切りをつけられたのだと思います。
自分の予想では、個人事業主として赤字で確定申告をしていたのが問題だと思ったのですが、不動産屋的にはそういう判断ではなくて、信用情報に問題のある人物とみなされたのかもしれません。わかってはいましたが、いまだに日本ではアラフィフで妻子がいないおっさんは、まったく社会的な信用がないわけです。結婚していても物を知らないバカはたくさんいるのに、結婚していないだけで、このあつかいです。辛すぎる…。
しかしメンエス開業のための信用を得るために、今から婚活というわけにもいきませんし、そもそも48歳のおっさんが結婚しようというのは、副業で成功するより100倍くらい困難でしょう。本末転倒なので結婚ルートは諦めるとしますが、そもそも自分の信用のほうが少し不安になってきました。ひとまず信用情報機関CICに問い合わせて、自分の信用情報の開示請求をしたところ、ブラックどころか、完全なホワイトだと判明しました。
そんなわけで気を取り直して、東武東上線沿線某駅の新しい不動産屋にやって参りました。自宅でネット検索しても前回審査落ちしたマンションばかりが出てきてイラつくので、今回は直接不動産屋に出向くことにしたのです。
もちろん条件は変わらず駅近、築浅、家賃10万円以内といったところです。で、不動産屋が出してきた物件が、東上線下赤塚駅7分、地下鉄赤塚から徒歩5分、築6年で家賃と管理費を合わせて9万2000円のマンション。その足ですぐに内見に行ったのですが、エントランスに高級感がありますし、モニター付インターホンもあって室内もきれい、悪くありません。前回の物件と比べると少し駅から遠いですが気になるほどではないです。しかも敷金0、礼金1のみ。初期費用を考えるとありがたいです。