第1回 メンズエステを始めると決めた日
自分は現在48歳の独身、フリー編集者です。いわゆるヤバいオッサン、未来のない弱者男性というやつですね。
唐突ですが、この年になってようやく気づいたことがあります。世の中で勝ち組と言われている年収1000万円以上だったり資産が1億円あったりするタイプの人。こういった人種は2種類しかいません。厳密に言えば3種類ですが、3種類目は生まれたときから実家が金持ちで家柄も良い人たちなので参考になりません。考えても意味ないので無視です。
そこで改めて、2種類の勝ち組について考えてみましょう。
まず1つは、一流大学を出て、ちゃんと就活して新卒で上場企業に就職するパターンです。
このレールにさえ乗れば、日本人は労せずに、そこそこの金持ちになれます。こんな簡単な社会の仕組みに、なぜ10代の頃に気づけなかったのかと後悔しきりですが、嘆いてみたところで、もう過去には戻れません。現実の自分は二流私大の文系卒、まともに就活すらしなくて、気づいたらなんとなく出版業界でダラダラと25年以上も過ごしてしまった愚かなオッサンです。このルートは諦めるしかありません。
ではもう一方の勝ち組とはどんな人たちでしょうか? これも簡単です。学歴もなくて上場企業に勤めてもいないのに金持ってる人たちは、だいたい胡散臭い仕事をしています。
あなたの周りにも、そんな胡散臭い金持ちは掃いて捨てるほどいるはずです。オッサンなのになんかギラギラしてる、大抵はそんな人種ですね。つまり逆に考えれば、つまらないプライドを捨てて、胡散臭い仕事をすれば金を儲けることができるわけです。
さすがに自分も30代くらいまでは、金は稼ぎたいけどあくまで他人に後ろ指をさされない正業でと思っていたわけですが、もう48歳、そんな綺麗事言ってられません。もはや人生も残りわずか、なりふりかまっていられないのです。そこで胡散臭い儲かる副業を始めることにします。
100万円で始められる女絡み商売
で、何をやるかです。今、一番儲かりそうなのはメンズ脱毛サロンに他なりません。最近はメンズ美容も流行っているみたいですし、未来を考えると有望。そう思ったのですが、いかんせん、そもそも男性美容に関する知見が不足しています。あとネットで調べたレベルにすぎませんが、開業資金は最低でも300万円、しかも半年はお店を回していくくらいの金が別に必要とのこと。資金的にちょっと厳しいです。