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不適切なダンスショー:米山隆一連載7

連載
不適切な懇親会を主催した自民党和歌山県連の青年局長、川畑哲哉県議。報道後に離党届を提出した。
連載社会
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勿論、男性側が楽しかろうがなかろうが、こういったことを「性売買」という視点で強く否定される意見があることも、実際そういう事実があることも重々承知していますし、女性の貧困を放置した末の結果がそういうものになっているのであれば、それは是が非でも解決すべき問題だと思います。

一方で、こういうことを全て消去して、社会の全員が全員、1年365日1日24時間常に清廉潔白な世の中というのは本当に存在しうるのかというと、残念ながら人間の欲望(?)に蓋をすることは出来ず、恐らくはアンダーグラウンドで同様か、もっとひどいことが起きるだけだろうと思います。人は1年365日1日24時間常に真面目でいられるわけではなく、男性だって女性だって時に馬鹿げたことをしたくなる時はあり、若い頃には色々あったなりに今や結婚して奥様一筋、あとは24時間仕事に明け暮れている私も、原稿を書いた後にこの『実話BUNKA超タブー』が送られてくると、密かな楽しみをもって、人目を忍んで自分の原稿以外のページをめくっていることを白状しなければなりません(奥様には内緒です)。

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それを全肯定したいのでは全くありませんが、あのシカゴのトップレスバーのお姉さんたちに暗さはあまり感じられず、あのレディー・ガガだって若い頃ストリップクラブで働いていたこともあるとのことで、当人たちが納得し、法律の範囲内でオープンにやっていることなら、全否定されることでもないし、むしろそういう場所もある社会の方が、健全でいられるのではないかと、私は思います。

結局のところ問題はTPOであり、公費を使うのはもってのほかですし、自費でも、今時公的な団体の行事で不適切とみられるようなことはするべきではないですし、私的に楽しむ場合でも、他人に強制するようなものではあってはいけませんし、行くのであれば、プライベートな時に自費で行きたい人だけで行くべきですが、「そういうことを守って行った以上は楽しんだらいいじゃない?」がありきたりですが、私の結論だったりします。

「不適切はほどほどに」

 

文/米山隆一
画像/自民党和歌山県議会公式HPより
初出/実話BUNKA超タブー2024年5月号

米山隆一

PROFILE:
米山隆一(よねやま・りゅういち)
1967年生まれ。新潟県出身。東京大学医学部卒業。独立行政法人放射線医学総合研究所、ハーバード大学附属マサチューセッツ総合病院研究員、おおかた総合法律事務所代表弁護士などを経て、2016年10月に新潟県知事就任。2021年10月、衆議院議員選挙にて新潟5区で初当選。立憲民主党所属。
Twitter @RyuichiYoneyama

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