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「パチンコと選挙は勝てるゲーム」立花孝志インタビュー【前編】

インタビュー立花孝志とは何者なのか?姫乃たまが迫る【前編】 インタビュー
インタビュー社会
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自身が出馬を要請、当選したガーシー前参議院議員の除名後にNHK党の党首辞任、党名を政治家女子48党へ変更。怖い、得体の知れないというイメージを持つ人も多い。立花孝志とは何者なのか。何を目指しているのか。元地下アイドルのライター姫乃たまが迫る。前編記事です。
(※本インタビューは3月下旬に行ったものです)

「NHKをぶっ壊す!」を合言葉に突如世に現れたNHK党の前党首・立花孝志さん。

党を脱退した男性に対する脅迫罪、NHK契約者の個人情報をネットに投稿したことによる不正競争防止法違反と威力業務妨害で、現在執行猶予期間です。タレントのマツコ・デラックス氏が出演する生放送番組『5時に夢中!』に突撃して、放送中にスタジオ前で演説をした騒動を覚えている方も多いのではないでしょうか。

支持者でない人にとっては過激で怖い印象の立花さん。一体どんな人物なのか、政治家として目指すところはあるのか、直近のNHK党を巡る騒動などについて伺ってきました。

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政治家はお金目当てで問題ない

参議院議員会館の一室で、立花さんは紅茶花伝とおいしい牛乳を交互に飲みながら取材に応じました。

「過激なことしなくなってから3年くらい経ってるんですけどね。僕の場合は演出してただけなんで、いまは喋ったら頭のいい人だなって多くの人がわかると思います。マツコさんの時が一番YouTubeの再生数も多くて、当時は月に1200万とか(広告収入を)もらってました」

世間から怖いイメージがつくことについては「何も思わない」と話します。

「僕を怖いと思ってる人はたいてい賢くない人やと思ってるんですね。さすがにバカに理解されたいとは思わないです」

最近は「もう注目を浴びる必要はない」と考えていて、政治家女子48党の事務局長を辞任してからは、「影の実力者」として無給でお金の整理に奔走しているそうです。

「いま負債が10億5000万円。お金貸してくれてる人が333人いて、その人たちの対応は僕じゃないとできないので」

いかにも大変そうな状況ですが、「333人ってちょうどええな」とあっけらかんと笑ってみせます。

部屋の壁には政治家女子48党を志す女性の写真がずらりと貼られています。どういう基準で採用したのか訊くと、「基準も何も出たいって人は全員」と答えがありました。最初は700人もの女性から問い合わせがあり、そこから実際にプロフィールを送ってきたり、出馬の意志を確認しているうちに50人前後まで人数が絞られたそうです。

「(彼女たちが)政治に対して思うところ? いやいや、ないですよ。お金がメインの人が多いですよね。年収1000万超えるんでね。おいしい仕事ですよ。アイドル志望が3分の1くらいなのかなあ。アイドルやっててお金がない時間がないよりも、女の子たちからしたらおいしいじゃないですか。それをおじいちゃんたちが独占してるから、政治を切り替えていこうってことなんです」

立花さんは政治家や地方議員が25歳以上に限られていることに疑問を抱いています。

「25歳以上に限られてるっていうのは、条件が良すぎるから若者には隠されてるってことです。国民や市民のことを考えてる人だけがやるべきっていうのは少なくとも間違った情報ですよね。いろんな人がやったほうがいいに決まってるじゃないですか」

現在の政治は、高学歴な人たちが既得権益を守ろうとしているように立花さんは感じているのです。

しかし、政治家女子48党の大津新党首が会見で「質問が難しいのでスルーさせてください」と答えた場面がありました。立花さんは心配にはならないのでしょうか。

「むしろ答えられないほうがいいんじゃないですか? だってできる人ばっかりやったら面白くないじゃないですか。会見で答えなければならないって言うんだったら、選挙だって政治に詳しい人だけが行けってことになるじゃないですか。会見で答えられない姿を見て、私も政治家になれるんじゃないかって安心感を与えることもできると思うので、何が正解っていうのは僕はないと思いますよ」

そうは言っても政治的な思想がなく、お金目当ての女性たちを面倒見ることに抵抗はないのか訊くと、驚いたように「人生お金なかったら何もできないですよ」と目を丸くしました。

「お金って力であり、優しさでしょ。仕事で指飛ばした人は『痛いなあ、大変やなあ』って言われるよりも、指つけるお金出したるわってしてもらったほうが助かるじゃないですか。お金はどう稼ぐかと、どう使うかが大事」

立花孝志

パチンコと選挙は勝てるゲーム

立花さんは政治家になる以前、NHKを退社してからパチプロで生計を立てていた時期がありました。

「パチンコの勝ち方ってあるんですよ。一番勝てるのは何かっていうと、勝つ方法を知ってる人が打ち子を採用して打たせておくこと。僕もマックス30人くらい打ち子の女の子採用してましたよ」

1日だいたい10人くらいの女の子にパチンコをやらせて、ひとり2万から3万円ほど打たせて、1万5000円の日給を渡していたとのこと。

面倒見がいいんですね、と言うと、「面倒見いいというか、経営者って結局のところは頭のいい人がバカを使って利益を搾取するわけですから、それが面倒見いいって言うのかはわからないですけど」と少し困った表情で言いました。

パチンコは勝てると立花さんは言います。

「パチンコはまさにゲームですから。ゲームは上手い人が勝てます。競馬とか宝くじとか、ギャンブルは勝ち方がないんですよね。違いは掛け金を自分で変えられるかどうか。パチンコは1玉4円が限界だけど、宝くじはいくらでも買えるじゃないですか。勝てるゲームがあるのに、勝てないギャンブルをする意味がわからない」

パチンコに負ける人とは一緒に仕事がしたくないと思うそうです。

「だってパチンコ打ったら勝てるじゃん。負けるってわかってやってる人はいいけど、意味もわからず負けてる人のことは意味がわからない」

立花さんの中にはお金の使い道を考えるうえで、NHKの受信料を払わなくてもいいという方針があります。

「受信料払わなくて裁判になったら肩代わりしますし、それに賛同した人がお金をくれるって流れです。お金は使うも稼ぐも連動してるんで」

立花さんにとっては選挙も政治もギャンブルじゃなくて、勝てるゲームなのかもしれません。

取材・構成/姫乃たま
撮影/ちびへん
初出/実話BUNKAタブー2023年6月号

 

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