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「モテる秘訣は…」立花孝志インタビュー【後編】

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自身が出馬を要請、当選したガーシー前参議院議員の除名後にNHK党の党首辞任、党名を政治家女子48党へ変更。怖い、得体の知れないというイメージを持つ人も多い。立花孝志とは何者なのか。何を目指しているのか。元地下アイドルのライター姫乃たまが迫る。後編記事です。
(※本インタビューは3月下旬に行ったものです)
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「自分は神様」というメンタル

立花さんは自らを「神」だと思うようにしています。

「自分が神様だと思うようにしてるんですよ。実際、自分が神だなと思うと腹が立たないんですよね」

だから、インターネットで批判されても気にならないそうです。

「自分が30代40代だったら気にしてたかもしれないですけど、いまはもう下にしか見てないので。というかそこでいちいち腹立ってたら思う壺でしょ(笑)。そういうのに対してどしっとしてれば女の子にもモテるし」

おモテになりますか? という質問には「モテると思いますね」と即答。

「モテる秘訣は自分に関心のある女の子に行くことですよね。自分に興味がある女の子を見つける力をつければ、モテるというか、効率よく恋愛できる」

24歳で結婚してバツイチ。NHK時代には何人もの女優と不倫をしていたとあっさり話します。

NHKを退社してパチプロになり、NHKの内部告発を始めると、奥さんは去って行きました。「でも仲良いですよ、いまだに」と、どっしり明るく話す姿に女性たちは惹かれるのかもしれません。

「サラリーマンの奥さんをやろうと思ったのに、こんな波乱万丈の人生になったらついてこれないでしょう。僕もいろんな女性と交流することで勉強になるので、いまでは1人の女性と(付き合う)ってわけにはいかない人生になりましたね」

好きな女性のタイプは「困っている子」。NHKの受信料を払いたくない人も含めて、困っている人は助けたくなる性分だそうです。

「メンヘラじゃない女の子から見ると、僕に魅力があるかはわからないですね」

一方で、政治家女子48党の女性議員など、部下には手を出さないとNHK時代から決めていると言います。

モテる秘訣となっている神メンタルになったのは、NHKを辞めて2ちゃんねるで内部告発を始めた頃。

「当時は一応論破しとこうかくらいの感じでやりとりしてたんです。でも途中で、書き込みする人って何かを解決するために会話してるんじゃなくて、書くのが目的なんだと気づいたんですよ。要は寂しさとか暇を埋めるために書いてる。書くことが目的の人もいっぱいいるんだなって」

それからいちいち相手にしてられないと神メンタルに変貌していったのですが、いまでは批判が少ないと不安になるくらいだと言います。

「著名な人は誰でも陥るんじゃないですかねえ。2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)って書き込みが少ないとスレッドが下に落ちてくるんですよ。ランキングが下がっていくんです。なんらかの影響を社会に与えたいと思ってるから、無視されるよりは目立ったほうがいいですよね」

注目を集めて知名度を高めるために生まれた合言葉「NHKをぶっ壊す!」。そこに至るまでには時間がかかったと言います。

「ああいうのがみんな好きなんですよね。目立たないと浸透しないと思ってやってます」

おかげで知名度を得た立花さんですが、政治的には右派か左派かなどのスタンスはあるか訊いてみました。

「僕は右派だと思いますよ。あんまり表に出さないだけで。核兵器も持つべきだと思ってるし。強くないと守れない派なんで。みんな平和を望んでて、平和になるには、強くなって攻撃されないほうが平和だと思うか、武器を持たないで相手に尻尾振ってるほうが平和だと思うかってことですよね。僕は武器を持ってるほうが平和がキープされると思うんです」

ただし自身が政治家になる前は、主に無所属の候補者に投票していて、基本的には右派でも左派でもないと考えているそうです。

「とにかく強いほうがいいってことです。憲法9条では国民の命は守れないと思っているので。感情ではなく、合理的な思想です」

立花孝志

ガーシーの次は江頭2:50

先日、国会への欠席を続けたガーシー議員が除名され、立花さんが党首を辞任する出来事がありました。

立花さんは「登院しなくても除名されないと思ってた」と話します。

「ガーシーに関しては最初から日本に戻ってこないと思ってたし、戻ってこなくてもいいよと言ってあった。僕が気になってたのはドバイで捕まるのかどうかってことだけ。ドバイにいるからこそ、警察の手が及ばずに暴露ができるから」

NHKを内部告発してきた身として、ガーシーさんの行動には最初から好感を抱いていました。

「暴露はする側が悪いのかされる側が悪いのかって考えたら、される側が悪いに決まってるじゃないですか。詐欺される人がいなければ、詐欺する人がいないのと一緒で、暴露される人がいなければ、暴露する人はいないわけで。つまり公人はね、常に襟を正して生きていけばいいわけで。暴露される社会の方が健全だと思うんです」

「嘘をつかない」が座右の銘の立花さんには隠しごとがないので、「変な奴は暴露してもらったほうがいい」と考えています。

「僕からネタ提供したりっていうのは全くないですよ。楽天の三木谷さんとかに限らず、上場企業の人だとか、政治家だとか、せっかくドバイにいるんだからネタがあるんだったらやってねって言ってただけです」

ガーシーさんにはあくまで選挙に出てほしいとお願いしただけで、政治家をやってほしいと言ったわけではないということです。

「選挙に出てほしかったのは、当選するからですよ。NHK党が1議席取るために、ガーシーという劇薬を使ったって感じですね」

ドバイへは3回行きました。1回目は説得に、2回目で早くも委任状を受け取り、3回目は議員バッジを渡しにいったそうです。ドバイの日本料理屋で食事をすると、いつも気づけばアテンドの女の子がいると言います。

「ガーシーとの飲みで女の子いなかったことないんじゃないかな。常に女の子は切らさないって感じですよね」

次は「江頭2:50さんとか絶対声かけると思いますね」と話します。

「面白いじゃないですか。女の子横に置いて『俺が当選したら一発やらせろ』とか言って。『俺が当選したらすぐ議員辞めて、こういう女が繰り上がるんだ! そしたらこいつが俺に一発やらせるんだ!』とか言って。そういう感じで選挙はエンタメ化して、繰り上がる人はちゃんとした議員にする。繰り上げ当選って制度がある以上はそれを使っていくしかないですよね。選挙に出る人と、政治やる人を分離してるってことです」

だいたい民主主義自体が間違っていると立花さんは思っています。

「1人1票っておかしいんですよ(笑)。選挙もある程度の知識ない人に行かせたらあかんと思うんですけどね。それでガーシーに入れるのやめてほしいとか、うだうだ言うのやめてほしい。意味がわかってない人と、めちゃくちゃ勉強してる人の1票を同じにするっていうのはありえないでしょ。だから変な方向に行くんじゃないですか?」

そんなNHK党を支持しているのはどういう人が多いのか訊くと、「賢くて嘘つかない人が多い」と言います。

「うちは全部つまびらかにするから、問題も多いんじゃないですかね。でも隠しごとするとか、お金に汚いとか、純粋じゃない人はうちの党には馴染まないですよ。黙っといたらダメな時代が来てることにみんな気づけ。だからガーシーなんでしょ」

最後に最終的にどうなりたいのか質問すると「もうそろそろ死にたいね」と意外な答えが返ってきました。「疲れてる」と笑いながら言います。

「党首やめたりとか破壊的なことしてるじゃないですか。本当に辞めたいんだろうなと思ってる。まあいつでももう辞めていいよって感じですけどね。ゆっくりしたいが一番の本音ですね」

インタビュー終了後、「原稿チェックとか要らないですよ」とあっけらかんと言い放ち、「これってパチンコ雑誌?」と訊いてきた立花さんでした。

取材・構成/姫乃たま
撮影/ちびへん
初出/実話BUNKAタブー2023年6月号

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