51本目・『ゲゲゲの鬼太郎アニメ第一期』
私がものごころついたときにテレビでやってたアニメがいま現在も製作されてテレビ放送されている。なんて寿命が長いんだ、という話だがそれでもまだ56年か。まだまだこんなものではないのかもしれない。
100年後。200年後。私は生きてないがもしかしたらまだ製作されているかもしれない。が、テレビという媒体ではないんだろうね。どんな媒体なんだろう。
でも今後のことを考えたら過去の棄ててきたテクノロジーに戻るという現象もありうる。
それがたとえばやはりこの『ゲゲゲの鬼太郎』という作品の持つなにかかもしれない。
56年前に作られたこのアニメは白黒である。カラー作品ではない。私は小学一年生、二年生だったんだね。漫画も読んでたがテレビアニメの鬼太郎はすごい人気だったと思う。人気というか、その頃は個人個人の時代だから(ネットで感想を共有したり視聴率をいちいち人々が気にしたりはしていない、人気があるとかそんなのはわからないし、それぞれの個人個人がなにを好きか、なにを選んでいるか、それだけ)とりあえず私は鬼太郎及び登場する妖怪、展開される世界が大好きだった。自分が生きている現実より好きだったと思う。
学校の前にあった文房具屋で夜光塗料を買ってきて紙に妖怪を描いて部屋を暗くして眺めてたのしんでいた。
いまもこの白黒の第一期鬼太郎は私のなかで人気だ。DVDも全巻買った。怒髪天の増子さんも好きだと言ってたな。わかるよ。私たちはやっぱりまだそこにいる。
いま、幸いに各社の配信でこの白黒版がかんたんに見ることができるのはすごいことなんだと思う。需要もあるということなんだよね。