「バトル漫画って戦ってばかりで、ストーリーなんてないに等しいんでしょ〜？」……その通り！ 脳みそからっぽでも読み進められるバトル漫画の魅力を、大いに語っていただきました。今回は白正男さん。
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PROFILE：
白正男（はく・まさお）
職業：義士、漫画原作者。出身成分：核心階層（抗日戦士）。正しい歴史認識と人権思想を啓蒙するため、本誌連載作品『テコンダー朴』の原作を担当。
X：@hakubaek31、@taekwondo5000
奇抜な技とバトルの勝敗だけがそこにある
80年代にコロコロで連載された『とどろけ！一番』は、受験とバトルを組み合わせた唯一無二の受験バトル漫画。名門中学合格を目指す主人公・轟一番はライバルの受験戦士たちと試験で対決していく。本作は同時期に連載された『ゲームセンターあらし』の影響を受けており、受験戦士たちは荒唐無稽な必殺技を使う。
一番の必殺技は、両手に鉛筆を持って２倍の速さで解答を書く「答案二枚返し」、高速で手を動かして風速250ｍの嵐を起こす「ウルトラタイフーンゴッドハンド」など。一番の親友でライバルの常仁勝の必殺技は、NASAの重力特訓により50倍のスピードで書く「サンダーアポロスマッシュ」。自分の好きなキャラは、試験中に大量の万札をばら撒いて相手の集中を乱す「秘技金ふぶき」を使うエリート受験戦士。
