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『テコンダー朴』原作者白正男による正しい歴史認識と人権思想講座 第27回 日中韓で子供を狙った卑劣なヘイトクライムが起こっている

連載
事件のあった中国深圳の日本人学校前。
連載社会
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人権派格闘技漫画の最高峰『テコンダー朴』を世に送り出した義士・白正男先生が、日本人に正しい歴史認識と人権思想を啓蒙すべく、筆を執っている本連載。昨年、中国の日本人学校前で、日本人男児が刺殺される痛ましい事件が起きた。中国だけでなく、日本や韓国でもヘイトクライムが後を絶たない。白先生はこれらの事件に何を思うのか。

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第27回:日中韓で子供を狙った卑劣なヘイトクライムが起こっている

中国広東省深圳市で昨年9月に発生した日本人学校の児童が刺殺された事件で、深圳市中級人民法院(地裁)は1月24日、40代の中国人男性の被告に対し、故意殺人罪で死刑判決を言い渡した(※編集部注…中国外務省によると、被告には死刑が執行されたという)。裁判はこの日が初公判で、即日判決だった。中国当局は「偶発的な事件」と説明しており、動機などは明らかにしていないが、事件当日は満州事変の発端となった柳条湖事件と同じ日だった。反日感情で日本人を狙ったヘイトクライムの可能性が指摘されている。いきなり差別かよ? 中国人ッパリらしいな。

過去の体験による影響で、自分の中では中国人といえば刃物で襲ってくる狂暴なイメージがある。昔、若い頃に1カ月くらい中国を旅行したことがあったが、その旅行中に2回刃物で襲われた。1回目はチベットのラサ。青海省のゴルムドからラサまでバスで移動。到着後に漢人の運転手と支払いで揉めた。運転手は大きな中華包丁みたいな刃物を出して襲ってきたので走って逃げた。

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2回目もラサ。郊外の田舎道を歩いていたら乞食に金をねだられて、断ったらナイフを出して強盗にジョブチェンジ。中年のひどく小柄な男で、もしかすると漢人ではなくチベット人だったかもしれない。金を渡すか走って逃げるのが最適解だが、高山病で頭がおかしくなっていたため、一番やってはいけない選択肢を採用。正当防衛を行使して乞食(強盗)を撃退した。自分はこれまで十数カ国を訪れており、治安の悪いインドや後進国のタイにも行っているが、刃物で襲われたのは中国だけ。しかもたった1カ月の旅行で2回も襲われたのだ。やっぱし怖いスね中国は。

人類史上最大最悪の残虐無比なヘイトクライム

中国の日本人学校については、昨年6月にも江蘇省蘇州市で日本人学校の送迎バスが刃物を持った男に襲われ、3人が死傷した事件も起こっている。韓国では2004年1月、ソウル日本人学校前で送迎バスから降りた同校の園児2人が、待ち伏せしていた韓国人の男に襲われ、斧で頭を殴られて負傷するという事件があった。日本では2009年12月に京都の朝鮮学校が襲撃される事件が起こっている。「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などの活動家らが京都朝鮮第一初級学校による勧進橋児童公園の不正占用に抗議するとして、校門前で街宣活動を行ったのだ。特にこの朝鮮学校襲撃事件は人類史上最大最悪の残虐無比なヘイトクライムといわざるを得ない。

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