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米山隆一が、意見が違う相手を「レイシスト」と決めつける「リベラル」な人々に思うこと

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川口市役所新庁舎
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私の初出馬は2005年郵政解散選挙ですが、小泉進次郎さんの初出馬はその後の2009年、政権交代選挙です。あの時小泉さんは、横粂さんという若い弁護士さんを刺客に送られ比例復活こそ許しましたが、見事小選挙区で当選し、その後自民党の出世コースを着々と上り詰め、43歳にして、自民党総裁選で一番人気です。

かたや私の初出馬時は、当時人気絶頂の田中真紀子さんを相手に惜敗率79%を取って比例復活まであと僅かに迫ったものの落選、その4年後の政権交代選挙でも落選し、その後紆余曲折を経て2021年選挙に当選した1期生のペーペーです。

2人の運命を分けたもの、小泉進次郎さんにあって私にないものは、まあそりゃ色々あるのでしょうが、最大のものは容姿(ハンサム度)でしょう(笑)。私も小泉さんの容姿を持って生まれていれば、2009年を待たずに、2005年の初選挙で初当選、きっと今頃、小泉進次郎さんや小林鷹之さんに匹敵する、総裁候補の一角となっていたに違いありません(笑)。

だからと言って、私が当時の新潟5区(今の新潟4区)の有権者の皆さんに、「皆さん、私の顔が悪いからって私に投票しないのは、容姿による差別です! 皆さんは小泉進次郎さんに対するのと同じように私に熱狂して投票して下さい!」と言ったって、それは詮無きこと、「そんなの人の好みだからしょうがないだろ」と言われて終わりです。

一方で、例えばこれが、東大の教授が助教授を選ぶとき、「同じくらいの業績の2人だけど、こっちの人の顔のほうが好みのタイプだからこっちの人を採用」とか言ったら、それが理不尽な容姿による差別であることに、異論のある人は少ないでしょう。

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実は、ここにこそ、「差別」の本質があります。人は誰だって善人でありたいもので、意図して理不尽な差別をしたい人など、滅多にいません。「差別」と言われるものの大半は、様々な理由に基づく、「何となく好き」「何となく嫌い」という感情から発したもので、それが時と場合、またそれを表出する程度によって、「許される好き嫌い」になったり、「許されない差別」になったりするのです。

「全ての差別を許さない」というのは格好良くて、ある意味簡単ですが、では一体全体どこに「好き嫌い」と「差別」の線引きをするのか、仮に線引きをしたとして、簡単には消せない「好き嫌い」の感情に基づく「差別」をどのようになくすのか、具体的な解決法を考えれば考える程、それは簡単なことではありません。

差別の原因となる好き嫌いの感情すら悪なのか

この問題は実例で考えないと観念論で迷走してしまうので、「好き嫌い」から「差別」に至る感情の大きな原因になる「集団への帰属意識」/「アイデンティティ」について、更にタイガースファンとジャイアンツファンの例で考えてみましょう。

私は高校3年間を関西で過ごしましたが、タイガースファンの大抵の人は、多かれ少なかれジャイアンツファンを「いけ好かない奴」と思っていますし、逆もまたしかりです。

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