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米山隆一が、意見が違う相手を「レイシスト」と決めつける「リベラル」な人々に思うこと

社会
川口市役所新庁舎
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この問題には恐らくいつになっても単純明快な答えはなく、その時その時、その場その場で、状況に応じて「公平・公正・適切な対応」を決し、実行する努力を重ねていくしかないのだと思います。曖昧で、不確かかもしれないけれど、一人ひとりの人間が、一人ひとりの人間と対する中で、責任をもってその重い判断をしていくことこそが、現実に、本当に差別を減らし、差別で苦しむ人を救う道だと、私は思います。

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私は、不当な差別は世の中からなくなってほしいと心から思っていますが、同時に、素敵なお姉さんが並ぶBUNKAタブーのお気に入りのページをめくる自由も、好みのアナウンサーが出ている番組を見る自由も、嫌いな球団をこき下ろす自由も、決してなくならない世の中であってほしいと心から思っています(※ただし個人的には、私の対立候補が私よりイケメンな場合に限り、「容姿で投票先を決める自由」はなくなっても構いません。人間だもの)。

「反差別」「リベラル」を掲げる方々には是非、自分たちの掲げる崇高な理念の具体的な中身とその実現方法を一から検討するという困難な作業に背を向け、本当のところ自分たちすら具体的な中身とその実現方法を分かっていない「正義」を、一切の異論も多様性も認めず、金科玉条として、極めて権威主義的に他人に押し付けるアイロニーに、いつか気付いていただきたいものだと思います。

 

文/米山隆一
写真/Wikipediaより(撮影/HIRO neco)
初出/実話BUNKAタブー2024年11月号

米山隆一

PROFILE:
米山隆一(よねやま・りゅういち)
1967年生まれ。新潟県出身。東京大学医学部卒業。独立行政法人放射線医学総合研究所、ハーバード大学附属マサチューセッツ総合病院研究員、おおかた総合法律事務所代表弁護士などを経て、2016年10月に新潟県知事就任。2021年10月、衆議院議員選挙にて旧新潟5区で初当選。立憲民主党所属。
Twitter @RyuichiYoneyama

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