なぜだそうと思ったのか
自分としては、佳代さんというよりも、出版社がなぜこういう本をだしたのかということが気になっている。「売れるからだろ!」と言ってくる人もいるだろうが、そういう話ではなくて、売りたいならもっとドギツイ感じの本にするとか、硬派な感じにするとか色々あるだろうに、この著者に最も求められてないであろう、ほんわかとした子育てエッセイみたいな本を出したことである。せっかく騒動以降、基本的にマスコミを避けてきた佳代さん本人を引っ張り出したのに、この内容では初動はともかく、内容が紹介されたらそこまで売れないのではないか。まあ、ネームバリュー的な部分に期待はあるが、会社的にはそこまで儲けることを考えてないというのなら、これでいいのかもしれないが。
刊行元の内外出版社は主に自動車や釣りなどの趣味に関する雑誌を出している、暴露本とかそういうのとは縁遠いイメージの出版社。一方で趣味の雑誌以外にも子育て本。教育論の本、伝記本、自己啓発本などもあつかっている。ちなみに伝記本には朝の連続テレビ小説『虎に翼』の主人公のモデルとなった三淵嘉子さんの伝記や夢グループ社長の自伝エッセイが含まれている。
こう見てみると『ブランニューデイ あたらしい日』の内容は子育て・教育論的であり、ポジティブな思考を勧める自己啓発要素もあり、出版社のカラーにあっていると言える。
そう考えると、圭さんを素晴らしいと思っている人が、彼を育てた佳代さんの子育て論やポジティブ思考を聞き、本当に素晴らしいと感じて出版した可能性もでてくるし、そういう本を担当している人の主導でつくられたから、ああいうテイストになった可能性もでてくる。どちらにしろ、この出版社でだすから、ああいう内容になったことは間違いないのではないか。
なんであれ、圭さんの名前を出した時点で圭さん夫妻と眞子さんの実家にとっては迷惑なのは変わらないが。圭さん夫妻に関して「便りがないのは元気な証拠」という記述があり、こんな本をだすと余計に疎遠になるのではないかという心配になってしまう。
本文に関しては、眞子さん、ひいては皇室に迷惑をかけることを配慮、あるいは怒られないように配慮しているようなふしもある。