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57本目・『酒中日記』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載100

連載
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松山に行くよ、と行ってましたが2020年の1月。坪内さんは亡くなりました。
突然でした。
訃報が入ったのは豊橋から松山に帰る列車の中でした。
ものすごい喪失感でした。
この映画の上映や完成イベントなどのときも坪内さんは飲んでました。自分の映画のトークがあるのに映画館につくやいなや怒って帰ったこともありました。内藤誠監督や瀬戸恒雄プロデューサーはそんなに一生懸命ひきとめませんでした。なぜならすぐ引き返してくるからです。もう笑顔になっていました。
坪内さんはほんとうにやさしかった。
私を文学者として扱ってくれていた唯一の人だったので、ああ、私の文学者としての道はここで終わったんだと思いました。
でもしばらくして、それではいけないと思いました。坪内さんの気持ちをたいせつにしたいと思いました。私は詩集を出版しました。小説もまた出版したいと思っています。
私の話になってしまいましたが、ま、私が書いているのですから私の話になります。
坪内祐三さん、これからの私を見ていてください。
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『酒中日記』(2015年、酒中日記製作委員会)

出演/坪内祐三、都築響一、亀和田武、杉作J太郎、中原昌也、重松清、南伸坊、康芳夫、中野翠、平松沙理
原作/坪内祐三(講談社)
エグゼクティブプロデューサー/木村圭二郎
プロデューサー/梶修明
企画/瀬戸恒夫
脚本/内藤研
撮影/田中一成
録音/山口満大
編集/齋藤裕人
音楽/久岡めぐみ
スチール/赤井紀美
挿入歌/AFFECTION
制作/楽映舎
配給/マジックアワー
監督/内藤誠

※10月4日、杉作さんの新刊『あーしはDJ』(イーストプレス)が発売されました!

<隔週金曜日掲載>
画像/『酒中日記』のBlu-rayパッケージ

PROFILE:
杉作J太郎(すぎさく・じぇいたろう)
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める(男の墓場改め)狼の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。
twitter:@OTOKONOHAKABA

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