53本目・『大怪獣ガメラ』
一回で終わらすつもりだった。なんせ白黒映画である。見たくない人は見たくないだろう。
「ふっるー!」
「そんな大昔の映画なんて。見ている時間はない」
「時代感覚のずれを感じる」
「出てくる俳優、誰一人知らない」
「白黒の映画なんか見てたら眠たくなりそう」
あくまでも想像だがネガティブな意見がいろいろ考えられる。ま、ネガティブな事象でも記すべきは記す、伝えるべきは伝える、という気持ちもないではない。
そもそも、レンタル屋の棚に残したい、と題にしてる時点でそーゆー話なのだ。
とはいえ歓迎されないのもつらい。
なんとなく歓迎されそうにないなと思ったので1965年に劇場公開された映画『大獣怪ガメラ』に関しては1回で終わらすつもりだった。
それにガメラに関してはこのレンタル屋の棚に残したい連載で3年3カ月前に『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』を紹介している。これは『大獣怪ガメラ』の続編である。1966年に公開されている。こちらは白黒ではなくカラー作品である。目にいいとか悪いとか気持ちが沈むとか弾むとかそんなことは置いといてやっぱり見やすい。白黒よりカラーが見やすい。