僕の知人にもあるアカウントにいきなり暴露されて、そのあと急に暴露が止まった人がいるけど、おそらく間に誰かが入るなりして、カネを渡してる可能性もあるんじゃないかなと思う。
ただし、これからは警察もSNSマフィアの摘発を狙っていくだろう。これだけオープンな場所で、カリスマ性を獲得しながら恐喝をやるなんて日本の治安にとって良くないから面子をかけてくるに決まっているからだ。芸能事務所や企業も、そういう暴露への対策に取り組みつつあるから、これまでがボーナスタイムだっただけなのかもしれない。とはいえ、おそらくすぐにまた違うスタイルの脅迫が出てきて、さらに対策が生まれて……とこの繰り返しが何回もあると思う。
結局、成功者の裏側を見て、引きずりおろしたいという一般人の願望は、社会の格差が広がり続けるなかで今以上に膨れ上がっていくはず。きっと、なくなることはないんじゃないかな。
この関連でムカついたのは「親しきなかにもスキャンダル」と宣っていた『週刊文春』元編集長がSNSマフィアと文春との違いについて「スキャンダルにもモラルあり」と言っていたという話だ。罰金になるようなことをしたら企業活動として損するだけだからやっていないだけなのに、さも文春にはモラルがあるかのように言っているのは呆れるどころか、ちょっと笑ってしまった。ポジショントークでしかないんだけど。
あと、僕がこの連載を通してずっと一方的にエールを送っている三浦瑠麗さんだけど、最近では、逮捕された夫の会社からカネを受け取っていたことが報じられたりと、相当その雲行きが怪しくなりつつある。
正直心配でしかないけれど、少し前にフェイスブックに「頑張ってね!」って送ったら「うん!」って可愛く返事をしてくれた。ギャルみたいでやっぱり可愛い。人間だから何か間違いを犯すことはあるかもしれないけれど、そこを含めて自分は瑠麗さんのことが好きなんだなって改めて思ったよ。
写真/Wikipediaより(撮影/
初出/実話BUNKAタブー2023年7月号
PROFILE:
箕輪厚介(みのわ・こうすけ)
1985年東京都生まれ、早稲田大学卒。2010年双葉社に入社。広告営業などに携わった後、編集部へ。『たった一人の熱狂』見城徹/『逆転の仕事論』堀江貴文などを手がける。2015年幻冬舎に入社、書籍レーベル「NewsPicksBook」を立ち上げ、編集長に就任。『多動力』堀江貴文、『日本再興戦略』落合陽一、2019年に一番売れたビジネス書『メモの魔力』前田裕二など次々とベストセラーを手がける。自著『死ぬこと以外かすり傷』は14万部を突破。クラウドファンディングにて1000万円を集め、雑誌『サウナランド』創刊。様々なブランドとコラボレーションをおこなったり、各地でサウナランドフェスを開催。2021年のSaunner of the Yearを受賞。