アニメ化発表の日
アニメ化発表の日が、2016年津久井やまゆり園事件が起きた日であることも意図的ではないかという意見も見かける。
2021年7月19日に公開された藤本タツキの漫画『ルックバック』。2019年7月18日に起きた京都アニメーション放火殺人事件を想起させる部分が作品にあったことで、事件の被害者や遺族に対する配慮がないのではないか、特定の属性に対する差別や偏見を助長するのではないかと炎上し、一部のセリフなどが書き換えられることがあった。
公開日が事件の発生日の1日違いであったことから、事件を念頭に意図的にこの日に公開したのではないかという声もあったことを思い出す人もいるだろう。
この件の後にわざわざ同じ轍を踏みにいくことをやるだろうかと思うし、さすがにそれはないだろうと思っている。
何も考えてなかったのではないか。
そうだったとしたら、そういう日にアニメ化を発表したことは作品の内容的に事件と結び付けられる可能性について気付かなかったということであり、作中で扱われている属性について興味がなかったということである。これもひどい話でしかない。
意図的な炎上狙いであろうが、無思慮・無配慮の結果であろうが、たちの悪さという点では変わりがないし、公式のアニメ化に関する声明がどれだけあてになるものなのか疑問になってくる。
この騒動の中、7月31日に作者である亜月ねねが自身の過去の活動や作品が成立の過程についての声明をXに投稿(言葉足らずな部分も多く、少なくとも弁護士に相談して書かれたものではないように思われる)。その内容について、過去のSNSの発言やメディアでのインタビューの内容と矛盾しているのではないかという指摘と批判が相次ぎ、過去の発言や漫画が掘り返され、過去の活動の検証や、亜月自身が「みいちゃん」という名前を差別的に使用していたのではないかという話にもなり、もはやアニメ化の話から独立して亜月本人が炎上状態になっている。
本人のSNSやFunBoxの投稿やインタビュー記事が大幅に消えているが、これは悪手であり、そのことでさらに炎上することになった。
最初の声明からしてそうなのだが、本人が矢面に立たされているだけで『マガポケ』編集部は表でアクションを起こすわけでもなく、一連の流れの中で『マガポケ』編集部が作者を守ろうとしている様子は一切自分には感じられない。
これは本当にひどい話だし、講談社自体への作家からの不信につながるだけで職業モラル的にあり得ない話だと思う。
実は裏で編集部が介入していたとしたら、無能すぎると思うし、どっちにしてもひどいのには変わりはない。
