第18回 アフリカ・バンバータ
アフリカ・バンバータがお亡くなりになった。ヒップホップの歴史上、最重要人物のひとりである。
ヒップホップ黎明期の最重要人物として挙げられるのがクール・ハーク、グランドマスター・フラッシュ、そしてこのアフリカ・バンバータ。クール・ハークは2台のターンテーブルを用いてブレイクビーツを発明した。グランドマスター・フラッシュはラップとスクラッチを広めた。そしてアフリカ・バンバータは、DJ・ブレイクダンス・グラフィティ・ラップという要素をヒップホップの文化として提示したのだ。高校時代にユニセフの作文で優勝し、その賞品でアフリカ旅行をした彼は、平和と黒人の歴史について深く考えるようになり、それまで所属していたストリートギャングから非暴力・平和・文化を掲げたズールー・ネイションを設立した。ヒップホップ周辺の若者を暴力や薬物から守り、ギャング抗争を芸術活動に昇華することを目標とした団体だ。
『プラネット・ロック』という彼最大のヒットも、ヒップホップ史最重要曲のひとつ。1982年というまだサンプリング出始めの頃に彼は、クラフトワークの『ヨーロッパ特急』をそのまんま流用し、同じくクラフトワーク『ナンバーズ』のリズムをドラムマシンTR―808で打ち込み、『火の鳥』をサンプリングしたオーケストラ・ヒットを散りばめてこの曲を仕上げた。今に続くヒップホップに欠かせない電子音楽的要素は、『プラネット・ロック』がそもそもの始まりなのだ。
AIで作った巨乳美人ヌードや人気女優の性器の形状や牛丼チェーン店で一番まずい店はどこかということしか興味がない『実話BUNKA超タブー』のハイブロウな読者に、余計な話を長々としてしまった。
さて、なぜアフリカ・バンバータがこの連載に登場したのか。
10年ほど前、かつてズールー・ネイションに所属していた人物(もちろん男)が「バンバータに性的被害を受けた」と告発したのだった。当時15歳の彼はバンバータにオーラルセックスを強制されたという。バンバータはどうやら、いわゆるショタホモであったらしいのだ。
このニュースを知ったとき、まさか! と同時にうらやましい! と思った私を責めないでほしい。バンバータはコワモテの大柄ガチムチで、おそらくおちんぽもその体躯にふさわしいだろう。ドホモとしてはうっとりだが、汚れのない15歳としては例えばジャニー喜多川のような小柄な爺さんの萎びたおちんぽよりはバンバータのヒゲ巨体のそそり勃ったおちんぽのほうが恐怖に違いない。
