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【『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』】【為末大のジェンダー炎上】【キワモノ選挙】:箕輪厚介「今月これに感謝」 連載3

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第3回 【『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』】【為末大のジェンダー炎上】【キワモノ選挙】

僕が企画した、僕とガーシーによるトークショーが6月4日に開催されて、大盛況のうちに幕を閉じた。チケットは一瞬で売り切れて、いまだガーシー人気は健在であると実感した。

最初、会場を借りられなかったからね。おかしくない? 執行猶予の人にそんな仕打ちある? まあ、気持ちはわかるけどね。チンピラとか襲いに来そうだもん。そんなわけで、最終的に、外部からの襲撃にも寛容なロフトプラスワンに落ち着いたわけだ。感謝!

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

新書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆・集英社)が話題。この本が言ってることは、「行動重視」となって仕事に打ち込むより、人生の豊かさとか文化とかを大切にしたいですねという話。いかにも僕のことなんて嫌ってそうだが、事実、僕とか僕の編集した本が揶揄の対象としてたくさん登場する。知らずに読んだから、ビックリしたよ。

映画『花束みたいな恋をした』にも、僕が編集した前田裕二さんの『人生の勝算』が出てくるのね。それまで文化的な趣味を持つ彼氏が、『人生の勝算』を立ち読みするというシーン。『なぜ働いていると〜』でこのシーンは、「(彼女が彼氏に対して)自己啓発書を読んでいるなんて、ちょっとかっこ悪いというささやかな蔑視すら感じる」と、解説されている。つまり、僕の本があまりいい使われ方をされてないのだ。

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映画のほうは、使用許可の願いが届いたのだけど、台本の前後くらいしか知らされてなかったから、まさかこんなふうに使われるとは思わなかった。菅田将暉が『人生の勝算』をめっちゃ読んで、人生頑張る! みたいな映画なのかなと思って楽しみにしてたのに。

でもありがたいよね。ひとつの現象の象徴として、人気映画に取り上げられているのだから。ヒットできても、現象を作るのってなかなか難しいよ。吉田豪さんのような斜に構えた人たちが僕をいじるのは、時代の象徴的な現象として捉えてくれているわけだから。

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