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『はじめの一歩』の作者、炎上:ロマン優光連載313

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313回 『はじめの一歩』の作者、炎上

漫画家で漫画家協会常務理事の森川ジョージ氏がX(旧Twitter)上でまた炎上していた。大人気ボクシング漫画『はじめの一歩』で知られる森川氏だが、X上では「たびたび炎上騒ぎを起こす漫画家」としても知られている人でもある。今回炎上したのは何が原因なのだろう。

流れとしては、

10月3日に漫画家さちみりほ氏がX上で漫画の単行本の表紙は基本的に原稿料が発生しない(支払う出版社もあるが、印税率が低い)ということに触れ、「と言う事で私のこの辺のカラーも全てタダ働き。今からでも払てくれてええんやで」と投稿。

②森川氏が、それに引用RPする形で慣例としてそうなっていること、それはなぜなのかを説明。その際に「そして表紙作画を『依頼された』としたら労働対価として支払いを要求するのは当然だと思います」とも述べている。また、22年にも漫画単行本の表紙問題について業界の慣例の説明をX上でおこなっている。

1020日、ライトノベル『異世界居酒屋「のぶ」』(蝉川夏哉)のコミカライズ版作者ヴァージニア二等兵氏が、原稿料が出るという約束を反故にされてしまったために、『異世界居酒屋「のぶ」』コミカライズ版19巻は特典なし、表紙の書き下ろしもないであろうと発表。その流れで森川氏のさちみりほ氏に対するポストをRPし、理事がこういう考えでは「協会に訴えてもおそらく無駄」と愚痴をポストする(これらは削除済み)。ただ、「そして表紙作画を『依頼された』としたら労働対価として支払いを要求するのは当然だと思います」という森川氏の発言にあてはまるケースだと思われる。ヴァージニア二等兵氏がそういう慣習自体をおかしいと思い、森川氏がそういった慣習を是認していると感じたとするなら、自分の個別のケースとは関係なく「協会に訴えてもおそらく無駄」と不信感を抱いた可能性はあるが、そこはわからないし、ちゃんと最後まで読まなかっただけの可能性もあるので何とも言えないところではある。

④ヴァージニア二等兵氏がRPしたポストに引用やリプで批判が付き始め、森川先生が反応。その際に「漫画家が勝手に描いた表紙絵、オマケページ、表紙カバーを外したところの隠し絵、背表紙等など、これら全てに対価を発生させろと言ってるの?」と発言。騒ぎが大きくなる。

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22日『映像研には手を出すな!』の大童澄瞳氏が、

描いて欲しいって言われて表紙描いてるんですよ当たり前じゃないですか。「漫画家が自主的に漫画の表紙を描いてる」なんて建前であって全く実態を反映してませんからね。私が「お金もらえないなら白紙にする手もありますよ」と言った時、編集者は「売り上げにも響きますしそこをなんとか」と言いました

本物の漫画家協会作るか

ワシがツイッターで「表紙に金を払って欲しい」って言ってるのは業界全体に向けたメッセージとその事をみんなに知ってもらうことで社会に動きを作る為であって、ちゃんと自力で直接出版社には働きかけてるし、話も前に進んでる。難しいとか無理とか言ってるのは、ただ何もしてこなかった人だけです。

と反応。

21日、森川氏がヴァージニア二等兵氏の投稿を把握。大長文の引用RP「引用失礼します。おそらくこのへんが震源地かな。流れ弾がたくさん飛んできて面倒くさいのでこの件についての自分個人の見解を書きます。」と語り始め、「漫画家は個人事業主ですから各々主義主張が違いコンセンサスをとるのは極めて難しく統一ルールも同様です。弱い立場に寄り添わないのか?という意見も見かけましたが良かれと思った行動がある人にとっては余計なお世話になる場合が多々ありますのでダイレクトに相談を受けた時のみ考えます。以上が自分個人の見解です。漫画家さん、頑張れ!何かありましたら自分でよければ話を聞きますよ。」と結ぶ。

22日、森川氏が大童氏に対し、大長文引用RPで大童氏の行動の正当性をたたえ、自分が以前からこういった問題に取り組み成果をあげてることを述べ、エールを送る。

⑧改めて、森川氏が表紙問題について慣例の説明と自身の見解を示す。森川氏、作家・ライター・漫画原作者の師走トオル氏、弁護士の河野冬樹氏によって、漫画単行本の表紙問題についてのスペースが開催。ヴァージニア二等兵氏から問題の解決の報告があり、

私もポストした内容が良くなかったです。猛省しております。約束を反故にされたという言い方は過剰でした。その話についてもお互いの誤解は解けております。

として、当該ポストの削除。おおまかにいうとこんな感じだろう。

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