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60本目・『ギャング対ギャング』後編:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載123

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60本目・『ギャング対ギャング』後編

同好会だろうが会社だろうが学級だろうが人が集まるところにはリーダーがいたりして権力がそこに誕生する。家庭もそうだね。父親か母親かは時代だがそこに権力が誕生してそこに従属するか反発するか、まあいろいろな生き方がある。

で、権力におもねったりすり寄ったりゴマすったりしてよりよい居場所を確保するのもまあ生き方だ。

この映画では組織のリーダーが丹波哲郎。権力者である。暴力でトップを沢彰謙から奪い取った。石井輝男監督の映画では『網走番外地』の第一作をはじめ、まあえぐい役柄がすばらしい。つまり見ていて腹が立つ。たまに善人みたいな役もやる。『網走番外地』第一作ではえらそうな家長を演じてたいへん不愉快だった。息子の高倉健さん、その妹に悪態をつきまくった。もともとすごい顔つきなのだがそれを歪めてだみ声で意地悪く女性と子供をいじめまくった。むかしはこんな男がたくさんいたのだ。その数作後の『網走番外地北海篇』では貧乏な運送会社の社長役。娘は大原麗子。別にいやな人間ではなかったが主役の高倉健さんからきつく言われる。役は違うんですよ、親子ではない。役は違うけど第一作の記憶がある人はまだ許してはいませんからね。

「どうしてそういうことを言うの?」

沢彰謙の台詞だが、これは名台詞である。こころに残っている。健さんがきつくあたって沢彰謙がやりこめられると気持ちいい。

ま、こういうことは古今東西、いまでも世界じゅうの映画や演劇で見ることができます。

前の作品の人間関係を意識して配役。おもしろさにつながります。

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