PR
PR

「ブックオフで買った」というのは無駄な情報だから作者本人に伝えなくてもいい:ロマン優光連載246

「ブックオフで買った」というのは無駄な情報だから、作者本人に伝えなくてもいい:ロマン優光連載246 連載
連載
PR
PR

作者が言われても全然気にならない場合でも、出版社やレーベルの問題があります。作者自身が気にしてなくても、おおっぴらに「ぜんぜんいいよー」とか言ってたのがバレたら、出版社やレーベルの人に「売る気あるのか!」と怒られるかもしれません。あとですね、1人や2人だと「ぜんぜんいいよー」で済むんですが、それを知ったの中に「あ、いいんだ」と思うようになる人が増える可能性もあります。だから、SNSとかで公然と言われると対応に困ってしまう人もいるでしょう。

このように作者を悲しませたり、怒らせたり、困らせたりする可能性があるのだから、言わないにこしたことはないのです。

そもそも、それを言って何の意味があるのかという話でもあります。「面白かった」とか「良かった」とか「ファンです」とか言いたくて話かける場合、ブックオフに限らず、どこでどういう価格で買ったとかを付け加える必要はないのです。

これがすごく面白いエピソードとか感動エピソード付いてくるんだったら話は違ってくるかもしれません。でも、たいていはそんなことはないじゃないですか。無意味なことはしなくていいです。

作者に収入がはいらない方法で安価に購入したことをわざわざ伝えることに何らかの意図がある場合も考えてみます。お前の作品に正価で買う価値がないと伝えようとする悪意ある人の場合と、そういうふうな手段で買ってることにやましさを感じて作者に免罪を求めている場合があると思います。悪意があるのは論外。自分の抱えたやましさを作者に解消してもらおうとするなんて、あつかましい話です。それは自分一人でかかえてほしい。

まあ、ああいうことを作者本人に伝える人は、何の意図もない人が多いでしょう。その中には作者にお金が入る仕組みを本気で知らない人もたまにはいるでしょうが、悪気なく何も考えてないだけの人がほとんどだと思います。「今日何してた?」と聞かれて、「朝起きて歯磨きをしてからトイレにいき朝ごはんを食べようとしたら二度寝してしまい」みたいに、その日やったことを全部、整理せずに話しだす人がいるじゃないですか。あんな感じで必要のない情報まで伝えちゃう人も多いんでしょうね。

「自分が平気でも相手が嫌な場合もあるから気をつけよう」という話にはなるかと思いますし、だから、必要のない情報は伝えなくていいという話になるんですが、何が必要ない情報かがわからない人もいるだろうし、こういう話は別に解決したりしないものです。

わたなべ友貴のツイート

そういえば、ブックオフ話がTwitterで盛り上がった、そもそもの発端は自民党所属の東京都杉並区議会議員のわたなべ友貴氏のツイートでした。

タイトルとURLをコピーしました