謎が謎を呼ぶリードボーカル推理
Juice=Juiceと言えば、エース格が宮本佳林から段原瑠々へと移り、曲も全体的にシティポップ風になったことで、初期の頃と比べたら、スマイレージとアンジュルムくらいの変貌を遂げている。「リードボーカルが変わった」というのは、宮本→段原のことを指しているのだろうか?
しかし、Juice=Juiceが初めてカバーした達郎楽曲『DOWN TOWN』には宮本は既に卒業している。この曲で目立つのは金沢朋子ではあるが。次の達郎カバー曲『プラスティック・ラブ』も同様に宮本ではなくて金沢を指しているのだろうか。
今のリードボーカルは段原瑠々か。一番印象に残るのは段原の歌だが、歌割が偏重しているわけではないから、リードボーカルとなるとわかりづらい。モーニング娘。のリードボーカル的存在・小田さくらがモーニング娘。の楽曲のほとんどをコーラスで参加しているみたいな(2016年以降)パターンもあるかと、Juice=Juice『FUNKY FLUSHIN’』のコーラスを確認したら、山下達郎ツアーメンバーであるハルナという方だった。ていうか山下達郎関係の人ががっつり関わってるのか! そりゃ達郎もラジオで一発目にかけるわ。
もうひとりのJuice=Juiceにおける歌唱メンバー、井上玲音(愛称:れいれい、れいさま)の可能性もゼロではないが、段原の歌は表現力ありすぎで初めて聴くひとにも目立って耳に入るし、なによりも他のメンバーを引っ張る力がある。推測の域を越えないが、達郎の考える現在のリードボーカルはおそらく段原瑠々!
色々と考えてみた結果、以前のリードボーカルを誰を指しているのかはわからなかった。宮本とか金沢とか、その辺の初期Juice=Juiceメンバーをぼんやりを指しているような気もする。山下達郎の本人の口からコメントしてほしいところだ。
文/秋ゲルゲ康
写真/Juice=Juice『FUNKY FLUSHIN’』