良席確保のためチケットを複数枠から購入
転売行為が社会問題化している。マクドナルドがポケモンカード付きのハッピーセットを販売したところ、転売目的で多くの人が殺到し、本来の購買ターゲットである子供たちに行き渡らないという事態が起きた。ちょっと前では、Switch2も転売行為が問題となっていた。
しかし、転売行為が悪質化しているにも関わらず、対策せずに放置している企業もある。それがアップフロントである。
今、アップフロントに所属するハロプロのアーティスト(モーニング娘。’25、アンジュルム、Juice=Juiceなど)のチケットの転売が、ファンの間で問題視されているのだ。
SNSで、ハロプロのアーティストとツアー名に、「譲」という文字を入れて検索すれば、たくさんヒットするはずだ。そしてもれなく「求 定価」という文字もついてくる。
チケット不正転売禁止法によると、定価を上回る金額だと一発アウト。現状、定価以下はグレーというわけだ。つまり、オンラインカジノが今のように問題化する前の状態である。
高額転売ではないから、彼らは儲けることが目的ではない。確実にチケットを取りたいから、複数の枠から購入して、ダブったやつを売っているのだ。
複数の枠とは、家族や友人にも買ってもらうこと。ファンクラブ先行のチケットの場合、一般販売と違って1人1~2枚しか購入できないため、それ以上買うには、他の人に頼む必要がある。無論、不正である。
また、確実にチケットを取ることだけが目的ではない人たちもいる。前方の席のチケットを取りたいがために、チケットを複数買いしているのだ。チケットはコンサートの開催日の約10日くらい前に届くのだが、いい席のチケットは確保して、他のいらないチケットは全て転売するという手口である。