トカゲの尻尾切りして被害者面
蛍原徹も相方の不祥事をうまいこと利用した芸人のひとり。
2021年8月17日、ABEMAなどで配信された『アメトーーク特別編 雨上がり決死隊解散報告会』。涙ながらに「解散までしなきゃいけないことなんですか?」と訴えたのは、FUJIWARA・藤本敏史。
きっかけを作ったのは、もちろん宮迫博之だ。しかし、当時闇営業を行っていた吉本芸人は、少なくないという。事務所が契約を解除した最大の理由は、反社との繋がりや勝手に会見を開いたことだろう。では、蛍原はなぜ宮迫を許さなかったのか?
本人の弁を要約すると、宮迫が「勝手にYouTubeをはじめた」から。「解散までする?」と問いたくなるのも当然だ。
涙を流して解散を止めようとする藤本を見て、自分が酷薄に映ることを恐れたか、「僕も1年半毎日泣いていた」と蛍原。本当かよ? あくまでも、「自分も被害者だ」と言いたいわけだ。
解散の1年半前、フジテレビ『ボクらの時代』に出演した蛍原は、宮迫がコンビ再開を望んでいることは知っているとした上で、「迷惑しかかけてないから」と拒絶。この人間が同じ頃に毎日泣き続けていたとは、どうにも想像がし難い。
同番組では、「YouTubeをやること自体は構わない」とも語っている。結局、蛍原が我慢ならなかったのは、YouTubeを「やったこと」ではなく、「成功したこと」なのだ。なぜなら、自らの不要が証明されてしまうから。
はじめて優位に立ったのに、YouTube成功という手土産とともに宮迫が戻ってきたら、それまで以上に能力と立場の差が歴然としてしまう。
なんと、身勝手で狭量なことか。『アメトーーク!』の「相方大好き芸人」が放送された際は、「ホトちゃん、かわいそう」と同情の声も集まったが、相方との縁切りは蛍原本人が望んだこと。かわいそうでもなんでもない。