山本圭壱が一生許されない理由
相方復帰のお膳立てをぶち壊したのは、極楽とんぼ・加藤浩次も同様。
未成年少女への強姦容疑(不起訴)および淫行により、事実上の引退状態にあった山本圭壱が、古巣の『めちゃ×2イケてるッ!』に帰ってきたのは、2016年7月30日。事件から、実に10年の時間を要した。
10年といえば、強制わいせつ罪の最長懲役年数だ。もちろん山本は刑に服してはいないが、苦労して暮らしていることは多くが認識。騒動は風化し、「禊は済んだ」というムードも。だからこそ、番組サイドは復帰にひと役買ったのだ。しかし、それを許さなかったのが、誰あろう相方の加藤浩次。
あたたかく迎え入れられると思ってやってきた山本は、加藤から「当たり前じゃねえからな!」「世間から受け入れられてねえ人間が、テレビなんか出れねえんだよ!!」と、極めて独善的な理屈で怒鳴り散らされ、公開処刑のごとき吊し上げを食らう。
説教ハイになって大声を張り上げ、気持ちよさげに相方を罵倒する加藤。その周りで涙を流すめちゃイケメンバー。
新興宗教の糾弾会? 過激派組織の総括? いったいなにを見せられているのやら。加藤が山本を許そうが許すまいがどちらでもいいから、全部楽屋でやってくれ!
「どうしようもねえわ、こいつ。ただ、もう1回やりてえんだよ」
散々相手をなじったあと、優しい言葉をかける。モラハラ夫とまったく同じやり口。これを見て、「コンビ愛を感じた」などと加藤を持ち上げる声が相当数あがった。DV男と縁を切れない女性が多いのもうなずける。
これだけ晒し者になったのだから、山本の禊も終了と思いきや、絶対的な弱者をイビる旨みに味をしめた加藤は、アンジャ児嶋同様、その関係の引き伸ばしに必死。『めちゃイケ』復帰から7カ月後、TBSラジオ『極楽とんぼの吠え魂』が一夜限りの復活を果たした際も、30分間に渡って説教。「加藤に叱られるのも慣れてきた」と山本が口を滑らせれば、「慣れてきた?」と言葉尻をとって難癖。加藤の恫喝癖と粘着質に、不快を超えて恐怖すら覚える。
吉本にも正式復帰した山本が、いまひとつ活動の場を広げられないのは、ことあるごとに加藤が山本をなじり、「ダメ人間」というイメージを植えつけ続けている影響が大きいのかもしれない。