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食通「焼肉って本当にまずい料理」の真実 中編:「素人に焼かせるなよ」「味しないでしょ」

グルメ&ライフ
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「焼肉を美味しいなどと言う人間は、食べ物の味を微塵もわかってない味音痴ですから」と言い放つ食通・御手洗フジヲ氏。どういうことなのだろうか。8月29日、焼肉の日へ向けて公開する全3回の短期集中連載、中編です。

※本記事は前・中・後編の「中編」です。
【前編】食通「焼肉って本当にまずい料理」の真実:「ペラペラ肉食べるとかバカですか?」
【後編】食通「焼肉って本当にまずい料理」の真実 後編:「精肉店か、ちゃんとしたレストランへ行け」

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肉はプロが焼いてくれ

こんな焼肉屋なら焼肉も悪くない、そう言いたくなる店があります。東京は阿佐ヶ谷という駅にある「SATOブリアン」という店です。ざっくり言ってコスパが素晴らしく、接客も気持ち良い店です。が、お伝えしたい点はそこではありません。

なんとこの店、焼肉屋なのに店員が肉を焼いてくれるんです。最高ですね。

そもそも肉って、動物の個体差や部位はもちろん、カットや熟成まで含めて、個性の固まりのようなものなんです。その一枚一枚の肉の個性にあわせた、一番美味しく仕上げるための最適な焼き方を、熟達したプロが、使い慣れた調理器具を用い、細心の注意を払いつつ厳粛に執り行う。そのようにして焼いた肉と、「おれって肉の焼き方には一家言あるからね」みたいなバカ素人が焼いたアホ肉。どっちが美味しいかは明白でしょう。考えるまでもありません。お前、肉焼き舐めんな、って感じです。

まぁ仮に自分が、玄人はだしの超絶技巧を持っていたとしても、焼肉屋で肉を焼くなんてまっぴら御免ですけどね。だって、何を求めて食事に行ってるんだよって話じゃないですか。金を払って肉焼きレッスンかよ、っていう。しかも、ペラペラ肉がどんどん焼ける。どんどん焦げる。忙しくて肉の味に集中どころじゃありません。

食事に適さないテーブル

そう、普通の料理に比べて焼肉って、気が散る要素が多すぎませんか? 思い出してみてください。目の前に火傷注意な熱源があり、衛生注意な生肉がある。それを焼けば、音を発し、匂いを発し、脂が飛ぶ。それを絶えず眼前にしている客は果たして、口中の肉にどれだけ集中できているというのでしょうか。

さらには、牛肉に赤ワインはベストマッチします。美味しいワインって最高ですよね。でも、焼肉屋でちゃんとしたグラスでワインが提供されていることなんてほとんどないですよね。ワインの味わいは5割がグラスで決まるだなんてことをぶっちゃける料理人もいるくらいに重要なもののはずですが、焼肉屋では何故、あの脚が長くて、大きいバルーン型の、飲みくちが薄ーい、いかにもなワイングラスは使われないのか。

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