庶民の御馳走的な存在の料理といえば、焼肉。ですが庶民向けの店だと安い肉を薄切りにして濃いタレで誤魔化したものばかり食べる羽目になります。貧乏って嫌ですね。そんな可哀想な庶民でも、気兼ねなく行ける良コスパの店を探してみました。(※取材は2023年9月。初出:実話BUNKAタブー2023年11月号)
カルビ・ロース・ハラミ・タンの4種で比較!
独身異常男性だってたまには焼肉くらい食べたくなるものですよね。しかし、一緒に行ってくれる友達なんていないし、ましてや家族もいない。そんな悲しきモンスターが気兼ねなく入れて、かつコスパの良い焼肉店を調べてきました。
牛角
まずは、焼肉チェーン店舗数1位の牛角。今はスタバに地位を追われましたが、ちょっと前までは牛角がリア充バイトの代名詞でしたよね。大学生のバイトがみなア◯兄弟みたいな感じで、店の雰囲気も明るく客層も若め。中年が1人で入るのはキツいものがあります。
それよりキツいのが、肉がまずすぎるということです。
特にカルビ類が最悪。カルビ3品はいずれも脂まみれでタンパク質が感じられません。牛脂を食っているのかと思いました。しかも牛角独特の甘ったるい味付けで、肉質を隠そうとしているのも心証が悪いです。
かと思ったらロースは驚くほど固い。なぜこんなに固いのか調べたら、牛角は肉を切り落とした後に、冷蔵庫で保管しているとのこと。肉はスライスした瞬間からドリップ(旨味成分)が流れ落ち、どんどんパサパサ感が増していくものです。納得です。
写真を見てほしいのですが、牛角のメニューはすべてにゴマなどの薬味が乗っています。焼くとこれが焦げや雑味に変化して、粗悪で鮮度の悪い肉がますますまずくなっていきます。 肉もダメ、保存状態もダメ、味付けもダメ、雰囲気もキツい。行く理由が1つもありません。