カッコつけて高いうなぎを選ばない
カネはないけど、美味しいものが食べたい!
そりゃそうですよね。というわけで裕福ではない我々が最高のうなぎを食べるためのポイントをいくつか紹介。うなぎの選び方から調理法まで、「今夜はうなぎかな?」というときに読んでください。
さて、まずスーパーマーケットに行きましょう。そこには「土用丑の日」のノボリ・ポスターとともにズラリと並ぶ、うなぎの数々。
そこにはほとんどの場合、「国産うなぎ」「輸入うなぎ」の2種類が並んでいることでしょう。
ここで「国産のほうが安心」「国産の方が美味しいに決まってる」「よくわからないけど国産」と考える方は実に多いわけですが、それは必ずしも正しい考え方ではありません。
まず国産のうなぎはお高いです。小ぶりな1匹が2980円くらいですかね。対して輸入うなぎは、国産よりふた周りほど大きいのに2380円くらいの値付けでしょう。ずいぶん違う。
ここで「うなぎを食べるなんて、たまの贅沢なんだからケチ臭いことを言うのは良くない。確実に美味しい方、つまり高い方を選ぶべき」と考える皆さん、ストップです。ぜひもう少し説明を読んでください。
安いのに油たっぷりジューシー
「国産うなぎ」と銘打たれているうなぎの多くは、「ジャポニカ種」ないしは「ビカーラ種」です。なんだそりゃという感じでしょうが、要は、淡白で上品。我々日本人が「うなぎらしい」と認識する風味が芳醇です。
では「輸入うなぎ」はどうか。「アンギラ種」「ロストラータ種」であることが多いです。これは身にも皮にも厚みがあり、脂がのっていて、食べごたえがあります。
さてここで質問です。
マグロの「赤身」と「中トロ」。あなたはどっちが好きですか? とんかつは「ヒレ」派? それとも「ロース」? 唐揚げはどうでしょう。同じ値段でも「むね肉」を選ぶよ、「もも肉」はちょっと、という人はかなり少ないのではないでしょうか。
そう、ありとあらゆる料理に大量の油脂・糖・旨味成分が含まれている現代日本。そこに生きる我々の舌はガッツリ・コッテリ・旨味ジュワ〜が当たり前なのですから、ガッツリ系ハードパンチャーの「輸入うなぎ」を買うのが正解なんです。
逆に、「国産うなぎ」を買ったらどうなるか。「あれ、なんか貧相だな。小さいし薄っぺらいしパサついてるし…悲しい」。地獄でしょうか。