ぐんぴぃ ホントにそうですね、吉田豪さんは『劇画・オバQ』だし僕もそうだ! 吉田豪さんの『サブカル・スーパースター鬱伝』では40代でそういう人は鬱になっちゃう、孤立するって言ってたけど、50代になるとなお変わってくるものがあるんですね。
——そうです、『劇画・オバQ』とかメーテルとか火の鳥みたいな心境で、自分も年はとってるんだけど、やってることはほとんど変わらず、人の栄枯盛衰をただ眺めてる感じ。
ぐんぴぃ 孤独だとは思わないんですか?
——孤独感はあるけれども、受け入れる。それによって稼がせてもらってるんだから。
ぐんぴぃ ああ、楽しいことも多いし。
——そうです。仕事が楽しい以上、他の幸せを求めるのはよくないのではないかって。
ぐんぴぃ それホント近いですね。もしかしたら20年後の私かもしれないです……。
——いつまで童貞ビジネスを続けるのか。
ぐんぴぃ 恐ろしい! 50歳になってもやっぱりエロ漫画はいい、みたいなことやってるかもしれないな。そうならないのが幸せだと思ってるし、どこかでふつうに戻りたいっていうか、ちょっと落ち着きたいっていうのもあるんですけど、吉田豪さんは落ち着かない道を選んだ人なんだ! だからこそ僕は尊敬してるから難しい話だなあ……。この人生を肯定できるぐらいおもしろがれるのがすげえなと思いますけどね、吉田さんの場合。
——まだ飲み込みきれてない側としては。
ぐんぴぃ やっとゼロになった者としては。非常に感銘を受けました、ありがたい!
——そして、ぐんぴぃさんはロリババア好きを公言してるわけじゃないですか。
ぐんぴぃ はい(笑)。
——ある意味、太田光代社長って……。
ぐんぴぃ 太田社長は違うでしょう!
——独特の幼さをキープした人ですから。
ぐんぴぃ ああ、幼さね。たしかに。
——ボクは面識ない頃から酔っぱらった光代社長のつぶやきを「ギザカワユス」とか言ってて、それがきっかけで取材することになったんですよ。「カワユスって何?」って話になって、「かわいいってことですよ」「ウチの太田はそんなこと言ってくれなくなったけどあなたは言ってくれる」みたいな感じで。
ぐんぴぃ うれしかったんだ(笑)。