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吉田豪が駕籠真太郎先生にインタビュー!

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11月22日に駕籠真太郎先生の『乱歩アムネシア』2巻が発売される。それを記念して、『実話BUNKAタブー』2023年10月号の吉田豪インタビューを再掲載しちゃうぞ。
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ガチなSFもやりたかった

——近い世界にいながらも一度もお会いしたことがなくて。本はけっこう買ってます。

駕籠 お、ありがとうございます。

——とりあえず同じ雑誌に書いている身としてどうですか『実話BUNKAタブー』は?

駕籠 ハハハハハハ! けっこう漫画も載ってますよね。ただ漫画専門誌ではないので、こういう漫画が載っていいものかどうか、みたいなところは正直あるんですけども。

——なんの制約もなく好きにやれてますか?

駕籠 前の編集さんが僕の前の単行本(コアマガジン刊行の『フラクション』)の担当をやってくれてて。コアマガジンは実録の事件をもとにした漫画が多いじゃないですか。そういうのをやったことはあったんですけど、オリジナルで漫画やれたらいいな、みたいな話をしてたんですよ。そしたら編集さんのほうから「江戸川乱歩の権利はもうフリーなので、江戸川乱歩でやってくれないか」って。

——それも編集からの指定だったんですね。

駕籠 そうです、江戸川乱歩指定です。

——この組み合わせなら売れるだろう、と。

駕籠 そのほうがわかりやすいからなんですかね。そんなわけで、とりあえずわかりましたって感じで。初めは江戸川乱歩の原作まんま漫画にするのか、それとも自由にやるのかどっちだっていう話になって。原作をそのまま漫画ってわりとあるので、だったら自由にやったほうがいいんじゃないかってことで。

——著作権保護期間が終わった以上、ある程度いじっても大丈夫ってことなんでしょうね。『実話BUNKAタブー』って正直どうかしてる雑誌ではあるじゃないですか。ボクもなぜ仕事してるかっていうと、こんなに好きにやらせてくれる雑誌がないからなので。

駕籠 ああ、これもわりとそうですね。

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——ボクの仕事で言うと、いまの雑誌の世界でゲスト選びや文字数に制約がないインタビューなんて、まずありえないわけですよ。なので、「なんであんな雑誌で書いてんだ」的なことをよく言われるんですけど、理由はシンプルで。実際そんな感じはないですか?

駕籠 ただ最近、あんまり漫画雑誌で連載をしばらくやってなかったんですよ。特に漫画雑誌という形になるとある程度は制約があったりするので、それに比べるとわりとなかったというか。初めは過激なエログロはちょっと控えてくれとは言われてたんですけど。

——え! 『実話BUNKAタブー』で?

駕籠 ええ(笑)。ちょっと探り探り、これくらいはどうかな? これくらいはどうかな? ってやっていったら意外とOKだったんで、大丈夫だなと思って、だんだん全開になってきているところはありますけど。

——基本、好きに描ける媒体はどこなのかを探りながら活動してきた感じなんですかね?

駕籠 それはあるかもしれない。昔はエロ漫画雑誌に描いてましたけど、エロ漫画雑誌になんで描いてたかっていうと、エロを入れればそれ以外はわりとなんでもOKっていうところがあったんで。まあ、最近のエロ漫画雑誌のことはよく知らないですけど。

——90年代はその自由が確実にあった。

駕籠 そうですそうです。

——ボクも完全にエロ本に育てられました。エロ要素のないモノクロページは好きにやっていいって世界だったので。エロ漫画雑誌もそんな感じで、とりあえず裸なりウンコなり、そういう要素を入れておけば良かった?

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