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テコ入れアドバイス→泥沼へ:メンズエステ開業日記12

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「いえいえ、その街に人がいるかどうかは重要ですよ。わざわざ他の場所から足を運ぶ人もいなくはないですが、飲んだ後とかに最寄りの駅のメンエスに行く人は少なくありません。あと自分はその街の住民の傾向を見るために駅前のパチンコ屋に入ってみるんです。さっき赤塚のパチンコ屋も行ってみたんですが、老人しかいませんでした。もちろんメンエスは年配のお客さんも少なくないんですが、あれはそんなレベルじゃないです。メンエスより、むしろ介護が必要でしょう。正直、この場所でメンエスやって利益を出してくれって言われても自分なら断りますね。仮にカリスマセラピスト連れてきても、予約で埋まるかどうか微妙でしょう」

おいおい、結局は場所が悪かったんですか! 他店と競合しないことばかり考えていたのと赤塚は東上線と有楽町線・副都心線の3路線乗り入れてるから、そこそこ人はいるだろうと安易に想定していたのがアダになったようです。

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「黒字にしたいなら、1日も早く場所を移転することをオススメします。今、2部屋あるなら、すぐにでも1部屋は集客の見込める場所に移してください。一時的に経費はかかりますが、それが一番手っ取り早いです。場所はとにかく人のいるところでしょうね。三軒茶屋みたいに飲み屋街があれば、よりベストです。自分は三茶スタートでうまくいったので」

なるほど。とはいえ三軒茶屋は、もはや40店以上がひしめくメンエス激戦地帯です。今さら三茶も勝算は薄いでしょう。

ここで改めて人の数を前提に現状を整理してみたいと思います。東武東上線下赤塚駅の1日の乗降者数は約1万6000人、地下鉄赤塚駅が約3万9000人なので、赤塚の乗降者数は全体で5万5000人になります。三軒茶屋駅は14万1000人なので、確かにお話になりません。参考までにJR新宿駅は152万人です。

もはや赤字額が大きくなっても、覚悟を決めて移転させるのが賢明でしょう。ここで勝負に出ないと延々と赤字を垂れ流すだけで上がり目はないわけです。とはいえは絶対に失敗できないので、安易に場所を決めるわけにはいきません。焦っても仕方がないので、熟考を重ねて勝算の高い駅を選ぼうと思います。

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そんなわけで、まずは候補の駅を考えていきます。三茶と条件が近いという視点から考えると同じ東急線の自由が丘駅あたりが思い浮かびます。また自分の生活圏から近いところでは、最近は人が多すぎる中野駅とか、少しずらして高円寺や阿佐ヶ谷も悪くない気が。あと一周回って高田馬場というのもアリなのでは。

ひとまず、それぞれの乗降者数を確認すると、自由が丘(15万8000人)、

中野(30万2000人)、高円寺(10万3000人)、阿佐ヶ谷(9万2000人)、高田馬場(42万3000人)となっています。単純に人の多さだけなら高田馬場ですが、それだけで決められないので悩ましいところです。

そんなわけで、来月までに移転先を決めて、さっさと引っ越し、一気に黒字転換を狙います! 完全に泥沼ですね!

開業と文/野中ツトム(東京 大山&赤塚メンズエステ「ふくらみカルテ」※旧店名「カラマーゾフ」)

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