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川勝知事はトンデモ知事:ロマン優光連載285

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20年、政府が日本学術会議が推薦した候補のうちの6人を任命拒否した問題について「菅義偉という人物の教養のレベルが図らずも露見したということではないか」と発言し、学歴差別にとれる発言だと非難される。この件での菅総理に対しては自分も批判的だが、こういう話ではないと思うし、ものには言い方というものがあるだろう。

21年、浜町市で行った参議院補欠選挙の応援演説で、対抗候補が前・御殿場市長であったことから「こちら(浜松市)、食材の数でも439ある静岡県の食材のうち3分の2以上がここにある。あちら(御殿場市)はコシヒカリしかない」と浜松を上げて御殿場を下げるような、全く応援に必要ではない発言をして批難を浴びる。

同じく21年、6月の県知事選挙期間中の集会で、自身が学長を務めていた静岡文化芸術大の学生について 「8割ぐらい女の子なんです。でも11倍の倍率を通ってくるんですから、もうみなきれいです」「めちゃくちゃ顔のきれいな子は賢いこと言わないとなんとなくきれいに見えないでしょう。ところが全部きれいに見える」など発言していたのが判明。ルッキズムの問題もあるし、川勝知事のフェティシズムが現れているようにも感じられて、なかなかドン引きさせられる発言だ。

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また、同じ集会で建設現場に学生を連れて行ったエピソードを「工事現場にうら若き女の子が来たなんていうのはおそらく道路建設史上初めてのことじゃないですか」と語っていたが、建設業に対する偏見が見事なまでに溢れていて、若い女性と建設業双方に対する隙のない酷さを発現させている。
22年12月に今年を表す漢字を記者会見で問われ、水に苦しめられた1年であったとして「水」と答える。リニア中央新幹線工事における「大井川の水問題」や台風15号の被害を例に挙げるのは別に普通だ。これだけでいいのに静岡県牧之原市で起きたこども園の通園バス内に置き去りにされた3歳女児が死亡した事故に言及し、『いたいけな子供さんが熱気の中で、ある意味、水分を全部体内から吸収されてお亡くなりになりました。それもある意味で広い意味で水に関係している』と無神経極まりない発言をして、あまりのことに悪い意味で世間を驚かせる。

24年、磐田市を拠点とする女子サッカーなでしこリーグ1部の静岡SSUボニータの監督や選手との懇談の席で「磐田は文化が高いんですよ。浜松より元々高かったわけでしょ」と浜松を下げるような発言をする。川勝知事のなかでは磐田>浜松>御殿場なのかもしれない。川勝知事によれば歴史的事実を述べただけというが、そういう話ではないのである。

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