この場では他にも県立藤枝東高校について「藤枝東はサッカーをするために入ってきている。学校もボールを蹴ることが一番重要なこと。勉強よりも何よりも」と非常に失礼な話をする。藤枝東高校が偏差値66であるから失礼とかいう話ではなく、たとえどんな高校に対しても失礼だし、県知事がする発言として不適切極まりない。
また「男の子はお母さんに育てられる」という発言もあり、ジェンダーギャップを助長しているのではないかと批判された。女子サッカー選手の前でこんな話しているの想像するとクラクラしてくる。
能登半島地震への対応を話し合う中部9県1市のテレビ会議を欠席して、政財界の要人らが参加する地元メディア主催の「新年のつどい」に出席したのは、馳浩石川県知事と事前に連絡をとって情報を共有していたからといっても、さすがにどうかと思う。
こうやって並べてみると、川勝知事は文化や学門というものに対して非常に高い価値をおき、他を下に見る傾向があり、ジェンダーに対する意識が低く、無神経で、その場で必要とされていないようなことをわざわざ話してしまう、そんなうかつな人物像が浮かび上がってくる。
リベラル・左派側のわけがない
リニア中央新幹線工事に対する対応からリベラル・左派側であり反自民党だと敵視している層もあるが、 小渕内閣の「21世紀日本の構想」懇談会、第1次安倍内閣の教育再生会議や「美しい国づくり」企画会議では委員を務めていたこともあるし、別にそういうわけでもないだろう。知事に立候補した当初は自民党にも相乗りしようとしていたわけだし。リニアの件は県の情勢をみてやってるだけで、特に何か信念があるわけではないかもしれない。理想の内閣として、内閣総理大臣に櫻井よしこ、外務大臣に曽野綾子、農林水産大臣に竹中平蔵といった面子をあげているとこからいっても、リベラル・左派とはいえないのでは。