改憲論者ではある。「第二章第9条を第三章第10条に持っていく」「第三章には国防として、現在の自衛隊が国民の防衛と国土の防災にあたると書き込めばいい」と現行の9条を10条にうつし、自衛隊の立場の明文化をすべきと主張し、集団的自衛権については議論が必要とする立場だ。
しかし、なぜ9条を10条に移す必要があるのか疑問に思う人もいるだろう。彼の考えはこうだ。
「 富士山は国土の象徴だから、日本国民はこの国土を子々孫々に保全しながら継承していかねばならないと書き込む必要がある」、それを9条にし、現行の9条を10条に移すべき。
正直「なんだそれ?」という感じである。今回の問題発言がでた訓示でも、やたら富士山の話をしていたが、富士山がそんなに好きなのだろうか。富士山推しをアピールすることで静岡県民の人気を得ようとしているだけかもしれない。まあ、とにかく、そんな話はいらないと思ってしまう。
こうやって見ていくと、保守だからどうだとかリベラルだからどうだとかいう話ではなくて、この人自体に色々な問題があるのではないだろうか。本当に失言だらけだし、それでいて不適切な言動は多いが一部で絶大な人気を誇るようなタイプでもなく、失言を補うほど有能で政治的な成果を多大にあげているというわけでもない。そんな人が15年に及ぶ長きに渡って知事をつとめていられた原因は、自民党が対抗候補をちゃんと擁立できなかったからではないだろうか。
本当に辞任するのかも怪しい
6月に辞任することを表明している川勝知事。23年7月の定例記者会見での「今度、人様に迷惑をかけることがあれば辞職する」という自分の発言を守ってのこととも思える。しかし、リニア開業延期という区切りがついたのが辞職の最大の理由と言い出し、当然のことながら、さらに怒りをかっている。発言の責任をとったのではなかったのだろうか…。なんで、そんなことを言うのだろう。
あと、知事は本当に辞職するのか疑わしく思っている人もいるだろう。