これは余談になりますが、 染谷将太くんが演じる猿桜の最大の理解者である同門の力士・清水くんが気になってしようがない。他の力士役の俳優さんは体が力士らしくなっているのですが、 染谷くんは可愛くお腹がぽっこり出ているだけで全然力士感がない…。設定上、あまり力士体型になってもいけないとは思うのですが、細くても筋肉がすごい感じだと人一倍鍛えているが太れない体質で苦しんでる力士に見えると思うのですが、そういうわけでもなく。ちょっとぽっちゃりした可愛い少年が半裸でずっといるみたいに見えて本当に落ち着かない気分に。あんな可愛い人に半裸でうろうろされても困りすぎる。呼出に転向して、ずっと服を着るようになってひと安心。力士の肉体というのは、あれ自体が鎧みたいなもので、非日常的なものなんだと改めて実感しました。
それはともかく、実に痛快な実写盤相撲漫画であり、地上波だったら、あのような体型の男たちがメインをはる相撲のドラマなど企画が通らないだろうし、体型作りにあんなに時間もお金もかけられないわけで、ネトフリでやる意味がある面白いドラマだった。好きな同門力士は石原くん。もしゃもしゃして可愛いから。
〈隔週金曜連載〉
画像/作品ポスター
PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
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