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『トランスジェンダーになりたい少女たち』を読んでみた

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KADOKAWAから出るはずが、サヨクからの抗議によって発売中止。その後、産経新聞出版から出た『トランスジェンダーになりたい少女たち』という本がある。発売してしばらくの間、本屋に全く並ばない異常事態があったが、その頃のレビューをどうぞ。『実話BUNKAタブー』2024年6月号より転載。
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まるで禁書扱い

今年1月24日にKADOKAWAから発売される予定だった『あの子もトランスジェンダーになった』が、サヨクからの抗議で発売中止に。そのタイトルを、えらく柔らかい表現に直して、新聞社系出版社から発売された。

この本を買おうと本屋に行ったものの見つからない。在庫検索では何冊かあるのだが…。店員に訊くと、「あ〜、こちらは店頭に出してなくて。今お持ちします」と言われ、裏から持ってこられた。

ほんと禁書みたいな扱いなんだな!

しかしこんなゴリゴリの社会学の本なんか全国で数人しか読まないだろうに、よう盛り上がったもんだ。海外の若い子の間で、簡単に性転換手術をする事例が多いから、それに対する注意喚起的な本で、日本ではほとんど該当しないような話である。だからトランス差別を助長するような内容ではないし、だとすると安易な性差別が大好きなネトウヨからしたら、残念な内容ではある。まあ問題があるとしたら、著者が提言していることが、結果的にトランスを生きづらくさせるのではという点か。ともかく、露骨な差別本ではない。これでアウトなら、老人に厳しい成田悠輔なんて死刑だろう。

今amazonでこの本を見たら、全ての本のランキングで1位だった…。このままだと今年の1位にもなるんじゃなかろうか。

 

文/秋ゲルゲ康
画像/『トランスジェンダーになりたい少女たち』(アビゲイル・シュライアー/産経新聞出版)
初出/『実話BUNKAタブー』2024年6月号

 

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