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【僕が蓮舫を支持するワケ】【シンプルでバカな振る舞い】【政治家になるメリット】:箕輪厚介「今月これに感謝」 連載4

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これは選挙もそうで、結局、おバカな大衆にアピールするためには「自民党をぶっ壊す」みたいなわかりやすいワンフレーズの政策を繰り返したり、ダンスを踊ったり、歌を歌ったりしないといけなくなってくる。

この都知事選でも、小池知事がプロレスに挑戦したり、蓮舫が「レンホー、レンホー」と連呼するバカっぽい歌を披露している。

小池や蓮舫のような立候補者は、自分の頭が悪いからやっているわけではなく、バカな国民には偏差値の低そうなことをしないと伝わらないから、小学校の学芸会みたいなことをしているだけなのだ。頭の悪い人に届けるためには、ある種、合理的な行動なのだろう。

本当にバカらしいことだけれど、これは実際の世界のリアルに近づいていると言えなくもない。例えば、YouTubeなんかでも100万回も再生されるような、色んな人が見る動画になればなるほど、コメント欄には「なんかコイツの外見、胡散臭い」とか「髭が下品」とか誰でも言えるようなイチャモンばかりが並ぶようになってきて、深い考察コメントなんかは追いやられてしまう。

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はあちゅうさんもつぶやいていたよね、「CMは偏差値40の人にも理解できるものじゃなきゃダメ」と。実際は偏差値30くらいかと思う。

政治家になるメリット

この都知事選では、泡沫候補の大量出馬も話題になっている。供託金の300万円を広告料と考えればコスパは良いのかもしれない。

でも、本当に無名の人なら宣伝になるかもしれないけれど、すでにSNSでたくさんのフォロワーがいる人にはメリットはないと思う。そもそもSNSで影響力のある人が政治家になる理由自体、すでにない気がする。

ガーシーさんみたいに参議院全国比例に立候補すれば当選できる可能性もあるけれど、たとえ国会議員になったところで、1年生議員では何もできないだろうし、SNSのほうがよほど人を動かせるよ。

 

初出/実話BUNKAタブー2024年9月号

PROFILE:
箕輪厚介(みのわ・こうすけ)
1985年東京都生まれ、早稲田大学卒。2010年双葉社に入社。広告営業などに携わった後、編集部へ。『たった一人の熱狂』見城徹/『逆転の仕事論』堀江貴文などを手がける。2015年幻冬舎に入社、書籍レーベル「NewsPicksBook」を立ち上げ、編集長に就任。『多動力』堀江貴文、『日本再興戦略』落合陽一、2019年に一番売れたビジネス書『メモの魔力』前田裕二など次々とベストセラーを手がける。自著『死ぬこと以外かすり傷』は14万部を突破。クラウドファンディングにて1000万円を集め、雑誌『サウナランド』創刊。様々なブランドとコラボレーションをおこなったり、各地でサウナランドフェスを開催。2021年のSaunner of the Yearを受賞。

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