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【人生の折り返し地点】【ブランドとしてのイメージ力】:箕輪厚介「今月これに感謝」 連載5

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でも、犯罪をしてるわけじゃないし、ガーシーさんが落語家になるっていう話とかもそうだけれど、何をやっても「お前は表に出てくるな」って言いたくなる人は世の中に一定数はいるんだろうね。

ただ「CA4LA」っていうブランド力がある企業が批判される可能性も検討しながら三上さんの起用に踏み切ったことは凄いと思う。

僕が昔「BEAMS」とコラボしたときも、色々言われたけれど、その時に「BEAMS」の設楽洋社長が「ファッションは予定調和のなかにあると、どんどんダサくなっちゃうから、ものすごく本質的なことと、ものすごく時代っぽいことの両方をやらなきゃダメ」って話をしていた。

結局、賛否両論があっても、世の中を騒がすようなことをやったほうがブランドとしてのイメージは強くなるし、イメージが更新されていくんだろうね。安心安全なことばかりやっていたら、いつの間にか「なんとなくダサいな」とか、「よくあるブランドだな」と思われて、どんどん陳腐化していってしまう。実験的なことや世間の耳目を集めることをやりながらも、その一方で伝統みたいなこともやる。その両輪がうまくまわるからこそ、ブランドがかっこよくあり続けられるのかもしれない。だから、三上悠亜とのコラボに目くじら立てるバカな人たちの存在まで含めて、一種のブランド戦略なんだろうなと思う。

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そういえば、この前Xで、僕がバレンシアガのTシャツを着てたことについて「あんまり着てほしくない方が着た印象」って批判してる人がいたんだけれど、むしろバレンシアガこそ、俺みたいな品のない人間が着る代表的なブランドだと思う。

その人のXをさかのぼって見てみたら、お金がなさそうだったから、きっとバレンシアガに憧れを抱いていて、相当ショックを受けたのかもしれない。

彼にとっては憧れのハイブランドなのかもしれないが、実際、バレンシアガは、僕とかYouTuberのヒカル君とか、「お金はたくさんあるけれど服なんてなんでもいい」と思ってる人が着るブランドだと思う。

そもそもお金持ちって高級ブランドかどうかなんてそんなに気にしていない。

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