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視聴率のために人を殺してきたテレビ局の横暴

社会
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コンプライアンスでがんじがらめになった現代テレビ業界を皮肉ったドラマ『不適切にもほどがある!』が話題を集め、高視聴率を獲得したのは記憶に新しい。しかし、それはあくまで物語上の話。現実のテレビ局では法令上等とばかりに著作者人格権を無視し、危機管理能力欠如で人が死ぬ。そんな、人でなしテレビ局の無様をご覧あれ。
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命より面白さ優先のテレビ局

昨年10月期放送の日本テレビ系列連続ドラマ『セクシー田中さん』の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが、2024年1月29日に亡くなった。享年50歳。自殺とみられている。

芦原さんは同月26日までにX(旧ツイッター)のアカウントを開設。「私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った」と、テレビドラマの脚本を原作者が書くといった異例の背景を記していた。 同Xによると、ドラマ化にあたって「必ず漫画に忠実に」と依頼していたにもかかわらず、いざ制作が始まると原作から大きく改変された内容になっていたという。そこで自ら脚本を書くことになった。「9話・10話の脚本にご不満をもたれた方もいらっしゃると思います。どのような判断がベストだったのか、今も正直正解が分からずにいますが、改めて、心よりおわび申し上げます」とした。

しかしこれら一連のポストがネット上で大きな注目を浴びると、芦原さんは同月28日までに当該ポストを削除。「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と謝罪していたが、翌29日に遺体で発見されるという痛ましい事態となった。

さて、問題はここから。 芦原さん死去の報を受けた日本テレビは「最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております」とコメントを出した。

いやいや、何はともあれ、共にドラマ制作に携わった仲間が亡くなったのだからお悔やみを申し上げるのが先じゃねーのかよ。おい。

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翌30日に改めて哀悼のコメントを出したが、それ以降、2週間以上沈黙。2月15日になってようやく「社内特別調査チーム」の設置を発表した。

人が死んでいるのに言い訳のようなコメントから出すといった初動の悪さに、その後の対応も後手に回り続ける体たらく。漫画家ごとき下民の命よりもキー局の面子と保身のほうが大事だという意識がにじみ出ているとしか言いようがない。原作者の命をこんなにも軽んじているわけだから、そりゃあ著作者人格権なんて平気で無視して改変するって話だろう。

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それにしてもオリジナルで面白いドラマが作れないから人気漫画の原作に頼っているのに、それを改変するって、正気ですか? 「いや、漫画の面白いとテレビの面白いは違う。テレビの面白いにするには改変して当然だ!」とか、面白いものを作れないヤツが言い出しかねなくて怖い。 このテレビの面白いのためなら何をしてもいいと盲信するテレビマンのせいで、人は死ぬ。

2020年5月23日、女子プロレスラーの木村花さんが22歳の若さで亡くなった。

同年3月31日に『Netflix』で配信された、男女6人の共同生活を追うフジテレビ制作の恋愛リアリティ番組『テラスハウス』に木村さんは出演していた。

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