というわけで一時離脱したんだけど、視聴再開してからは、むしろ頻繁に登場するツッコミポイントを、友だちとLINEグループで報告し合うのが楽しくなってきたわ。たとえば、「結が勤める会社(しかも電器メーカー)の社内食堂、社員が口頭で注文してたけど、平成の早い段階から、社食って食券システム導入されてたよね」とか「せっかく『おむすび』というタイトルなのに、イマイチ(食べ物の)おむすびの存在感弱いよね」とか。
全体的に、「普通のドラマなら丁寧に描くところをすっ飛ばし、そうでないところに時間をかける」という印象が強い『おむすび』だけど、衝撃的だったのは、「東日本大震災に、出産直後という設定のヒロインがまったく関わらず、現地に行った栄養士仲間の報告を聞くだけ」で終わってしまったこと。ヒロインが現地でさまざまな経験をし、管理栄養士を目指す決心をする、みたいな展開にはしないんだ……。環奈ちゃんが忙しすぎて撮影スケジュールがとれないという大人の事情もあるのかもしれないけど、ヒロインがこんな重大な出来事に直に関わらないって、ある意味斬新。
あえて、普通のドラマではやらないことをやっているのか、現場で何かが起こっているのかわからないけど、謎の中毒性がある『おにぎり』。アタシ、たぶんこのまま最後まで観続けることになりそう。