2024年12月27日、2025年1月4日、1月31日の財務省正門前のデモ(31日は国会議事堂前でもデモが行われた)、2025年2月23日の福岡県博多でのデモを主催した「風の吹くまま市民団体」の代表である女性はSNS上での過去の投稿から判断するにれいわ支持。
「風の吹くまま市民団体」と博多デモを共同主催した、15才の高校生が代表を務める政治団体「新緑の風」の主な主張は護憲。
博多デモの主催に協力者した男性は特定の政党を支持というより大まかな左派・リベラル。
2月15日の財務省前でのデモの主催者男性はれいわ支持。
2月21日のデモの主催者である「新生民権党」代表の塚口洋佑氏は反護憲左翼、反グローバル主義、反ロシア、反北朝鮮、反中国。
また、「100万人プロジェクト」というのぼりを掲げてこれらのデモに参加する人たちがいるが、この人たちは「財務省は在日朝鮮人にのっとられている」といった内容の主張をデモで行ったり、そういう内容のビラを配布している。
また、参加者には元・参政党の支持者も見られるという。
こうして考えてみると、池戸万作氏の「ノンポリ」具合が際立っている。
れいわ支持者と癖の強い「右派」が多い印象である。彼らの主張は『ザイム真理教』著者である故・森永卓郎氏や三橋貴明氏といった経済学者の影響が大きいと思われる。
三橋氏はチャンネル桜に数多く出演し、嫌韓・嫌中的要素の強い著作も多く、人権擁護法、外国人参政権、選択的夫婦別姓制度に反対する「ネトウヨ」的な人物であったが、トラブルにより界隈から離れ、れいわ新選組代表・山本太郎氏とYouTubeで対談するような活動を始める。現在は国民民主党、れいわ新選組、参政党の三党を経済的政策から応援しているという。
彼の遍歴から考えると、その経済論がれいわ支持者や、右派の双方に影響を与えた可能性もある。それはそれとして、現在、三橋氏は「財務省解体デモ」とは距離を取っている模様である。
二派の「財務省解体デモ」界隈
大きく二派にわかれているように感じられる「財務省解体デモ」界隈。れいわ支持者と親和性の高いタイプの主催者からは、ヘイトスピーチにあたるような行為や旭日旗をかかげることを禁止するという発信があったりと対立の兆しも見られるが、一方で双方に共通する傾向も見られる。それは陰謀論的なものへの親和性の高さである。
「風の吹くまま市民団体」の代表者である女性、2月15日の財務省前でのデモの主催者男性、政治団体「新緑の風」の会計担当の成人男性からは反ワクチン的な発言が多く発見される。