度を越した過激発言
兵庫県の明石市長を辞めてからというもの連日のようにテレビ、ラジオの情報番組や報道番組、YouTubeや雑誌にもひっぱりだこだった。
泉房穂氏。この夏の参議院選挙の兵庫選挙区に出馬する。
「国民は一生懸命頑張っている。頑張っていないのは政治家だ。政治家が国民のほうを向いて、本気で政治をやるべきだと。そういった思いが湧きあがったのが、今回の決断にいたった経緯。困っている人に手を差し伸べるのは、国の責任、政治家の責任」
3月24日の記者会見で出馬の理由を熱く語った。
そもそも、一貫して自民党政治を批判してきた泉氏。
ただ一方で、そのキャラは、度を越えることもしばしば。そもそも明石市長時代には、子育て政策などで成果を上げ市民がこれを大いに支持したが、職員への暴言なども問題になった。
またテレビ出演でも、過激な発言で、その後謝罪することがたびたびあった。
今回の記者会見でもそれが出た。
泉氏は無所属で立候補することを表明したのだが、記者からその理由を聞かれ「魅力的な政党がないからです」と答えた。
これが国民民主党の玉木雄一郎代表を刺激した。国民民主は泉氏の推薦を検討していたからだ。
玉木氏はXにこう投稿した。
《先日の出馬会見を拝見し、あまりにも公党に対する敬意を欠いたものだったため、泉氏への兵庫県連における推薦の検討をとりやめ、国民民主党独自候補擁立の方向で動いています》
泉氏は直ちに対応した。同じくXで……。
《玉木雄一郎代表、誠に申し訳ありませんでした。私の配慮の欠けた対応により、多大なるご迷惑をおかけしたことにつき、心からお詫び申し上げます。玉木雄一郎代表には明石市に視察にお越しいただいたり、ラジオのゲスト出演など大変お世話になっておきながら、誠に申し訳ありません。謝罪申し上げます》
ただ、ここまで深く謝っても玉木代表はこれを許さず、応援しないとの方針を変えず、国民民主党は兵庫選挙区に独自候補擁立を目指す方針も示した。
すると、これに対して、今度は泉氏の堪忍袋の緒が切れた。