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石丸伸二地域新党は国政進出の踏み台

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6月13日告示、22日に投開票が行われる東京都議会議員選挙に向けて存在感を増しているのが、2024年の東京都知事選挙で全国区の知名度を獲得した石丸伸二。都議選に向けて設立した地域政党にファンからは期待の声が寄せられるが、その実態はスカスカ。東京都や住民のことなど、まるで考えていない空っぽさが露呈したのだ。
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お得意の対立構図を作る手法

年明けの2025年1月15日、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が記者会見を行った。

「日本の再生を始めていきたい。まずは東京都から始める」

昨年11月の宣言通り、今夏の東京都議選に向けて新たな地域政党「再生の道」を立ち上げることを正式に発表したのだ。新党設立の理由についてはなんとも勇ましい言葉を並べた。

「議員の椅子にしがみつく政治屋を一掃したい」 「後ろ盾がなくても選挙に出られるシステムがあったらいい」 「生まれ変わるくらいの変化がいまの日本には必要」

そして、都議選の42選挙区すべてで候補者擁立を目指すと宣言した。と、これだけ見れば、何とも志の高い次世代の政治家が始動したかのようだが、その実は怪しさ満載。派手に打ち上げ、話題を作り、お得意のSNSなどを駆使して信者を作り、自らはそれを利用して高みを目指そうというのがミエミエなのだ。  会見は中身も薄く、突っ込みどころは山ほどある。昨年の都知事選の再来を狙っているが、それに有権者が引っかからなければいいが……。

石丸氏といえば、安芸高田市長時代に、YouTubeなどを使って作り上げた「石丸劇場」が代名詞だが、今回もまさに最初からそれを繰り広げた。 石丸氏は予定していた1月15日の記者会見の2日前になって、なんと突然自身のXで〈中止になりました〉と投稿。

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フォロワーやネット住民は当然大騒ぎだ。石丸氏はその理由を〈都庁記者クラブ宛に出した案内がネットに流出し、日時と場所が広く知られてしまったことが原因。記者クラブには『取材目的の希望者は出席を制限しない』と言われたため、誰が来るかわからない状況は種々のリスクが高いと判断した〉と説明した。

しかし、やめたわけではなかった。都庁記者クラブの会見室から都内の貸し会議室へ場所を変更し、予定通り15日に会見を実施すると発表。 ところが、今度は出席者を大幅に限定。メディアへの参加条件として「マス媒体の有無」か「登録者数100万相当のネット媒体を有するか否か」を掲げ、事実上、フリー記者やネットに記事などを展開しているライターを排除した。

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