中国人に関するデマが捜査対象に
11月5日、日本でオンラインを中心に虚偽の情報を発信していた韓国人YouTuberに対しソウル警察庁が捜査を始めるという報告が韓国であった。
捜査対象となっているのは、「デボちゃん」という人物。以前は韓国のポップカルチャーが好きな日本人相手に韓国のグルメや文化の紹介、デボちゃん本人のアイドルっぽい動画といったコンテンツによって日本で人気を博していた(韓国では無名)が、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が2024年に起こした非常戒厳令事件以降、極右系の陰謀論を発信するようになった人物である。
以前、この連載で『林原めぐみのブログとその周辺の色々な言説:ロマン優光連載345』という記事を書いたが、そこで触れている林原氏に影響を与えた韓国人YouTuberの中の一人がデボちゃんである。TBSの番組に親日派の韓国人として登場したこともある。
また、極右主張で知られる政治運動家の平野雨龍氏も彼の動画を観ていたとSNSで発言している。
以前から極右系の陰謀論動画、デマ動画をあげていたデボちゃんだが、捜査の対象となっている動画の内容は次のようなもの。
・ビザなしで入国した中国人が韓国内で殺人や臓器売買などに手を染めている。
・下半身だけの死体が37体発見された。
・非公開捜査中の事件だけでも150件。
・行方不明者が8万人におよぶ。
警察から捜査に着手するという報告がでた後、この動画は他のデマ系の動画と一緒に本人によって消されているため現在は見ることはできない(その後、警察に出頭)。
