めいろまというハンドルネームで知られるITコンサル・著述家・元国連専門機関職員の谷本真由美氏もSNS上でのいい加減な発言が多い。
マムダニ氏を共産主義者と言っているが、唯物論的・無神論的な思想を持つ共産主義者が宗教を信じているわけがないのである。マムダニ氏がいう民主社会主義というのは民主主義の枠内で格差の是正や福祉の充実などを目指すものであり、共産主義とは異なるものである。
ドナルド・トランプ米大統領がマムダニ氏を「狂った共産主義者」と攻撃しており、多くの場合と同じようにトランプ氏が間違っているのだが、これにのっかっての発言かもしれない。しかし、トランプ氏がこういう発言をするのはいつものことであるが、めいろま氏がその間違いに気付かないほどものを知らないのか、わかった上でやってるのかはわからないが、どちらにしろ社会的問題を扱うことも多い著述家である彼女がこういうことを言うのは、本来であればその仕事の信用度を下げるものなのは間違いないが、こういった発言を支持してしまう人は別に気にしないのかもしれない。
また、
ニューヨークで豚骨ラーメンが食べられなくなるのか。
という質問に対して引用して、
恐らくなります
と答えているのだが、宗教的寛容を訴え、キリスト教徒やユダヤ系住民にも支持されて当選したマムダニ氏がそのようなことをするとは考えられず、というかそれが当たり前であり、さすがに無茶苦茶だと思う。
めいろま氏が住んでいるというイギリスのロンドン市は2016年からイスラム教徒であるサディク・カーン氏が市長をつとめているが、豚肉を食べることが禁止されたということはないし、今でも豚骨ラーメンも食べられる。
彼女も当然そういうことはわかっていなければおかしいのだが、何故かこんなことを言うわけである。まあ、排外的意識を持つ人や反リベラル的な人の感情を煽るためだとみるのが自然だ。そうでなかったら逆に大変である。

こういった知名度がある人たちにとどまらず、様々な人が意図的にこういった発言をし、それを検証することなく無批判に受け入れる人たちが拡散し、感情的に盛り上がるということはSNSや動画サイトでは起こり続けている。
