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自分の一番好きなアイドルはTIFに出てない:ロマン優光連載251

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「知らないアイドルと出会えるチャンスがある」のがTIFの魅力であるという人もいるだろう。まず、それはTIFだけの特質ではない。フェスとかサーキットイベントなら、どこにでもいえることだ。いや、そもそも普段から対バンライブに頻繁に通うような人にとっては、それもあまり意味がない。それはフェスでなくても得られるものだからだ。また、TIFに出るようなアイドルだと、ネットにある程度以上の情報があるところがほとんどだから、小まめにアイドルの情報を収集しているようなタイプの人間だったら、TIFでネットの情報を「確認」することはあっても、「発見」することはないだろう。

アイドルオタクを何年もやってきて自分の好きになってしまうものの傾向を把握できてる人間は、もっとピンポイントでアンテナをはるだろうし、知らないものに出会う場としてのTIFというのは効率が悪いだけでしかない。 そういうタイプでない人は色んな発見があって楽しいのだろうと思う。

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純粋にライブを観ることにこだわるなら、フェスのような場で観るよりも普段の対バンライブやワンマンの方が環境がいい。人がやたら多いし、いちいち並ばないといけないし、他のアイドルのオタクとの場所の取り合いみたいなのも普段の比ではない。気軽に観にいけて混んでない通常の対バンライブとか、長い時間みっちりライブをやってくれるワンマンの方が楽しいのだ。ライブというものは同じ対象を連続して観ること、継続して観ることによって何かがわかってきたり、楽しさが増すもので、フェスで1回観たところでそこに達することはない。

会場の特質を活かしたフェスならではの醍醐味みたいなものは確かに存在する。TIFのスカイステージはまさにそうだろう。しかし、そこに立っているのが自分が好きなアイドルでなければ、何の意味があるのかという話でもある。

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