3位 中日ドラゴンズ
中日ファン以前に中日が本拠地とする愛知県民は変に自己主張が強いという特徴がある。つまり中日ファンの大半を占めるであろう愛知県民が特殊なので必然的に中日ファンは特殊。
古参のファンは星野仙一や落合博満の魅力を語るが、星野は後に中日を裏切って、阪神や楽天の監督を歴任、あわよくば巨人の監督にすらなろうとした売国奴。落合はそもそもトレードで中日にきただけでロッテの選手だろう。
みんなが好きなジャイアンツが好きになれなくて、関西人じゃないから阪神もNGという天の邪鬼な子供も中日ファンになりがち。しかもチームカラーの青が、男の子っぽくてかっこいいというバカみたいな理由も少なくない。愛知県民以外のドラゴンズファンはだいたいそんな輩ががそのまま大人になったもの。
ついでに親会社が巨人同様新聞社なので、球団が巨人をライバル視するのは百歩譲ってわかるが、ファンまで図々しくも巨人のライバル気取りなのはいかがかと。残念ながら巨人のライバル球団は阪神だろう。12球団で一番華のない野球をするチームでもある。
2位 千葉ロッテマリーンズ
埼玉県民の西武ファンもイタいが、千葉県民の千葉ロッテファンは別の意味でより根深いイタさを感じる。言うならば湘南や江ノ島に代表される神奈川の海はオシャレだが、稲毛海岸や九十九里浜のオシャレ度皆無の千葉の海を海だというだけでオシャレだと思い込もうとするイタさみたいなものを体現したのが千葉ロッテファン。そもそもマリーンズという名称が海を意識しすぎていていただけない。海と言っても「千葉の海」に何の価値があるのか。
そして、イタすぎるのがファンたちのサッカーサポーターを参考にしたという応援パフォーマンス。ジャンプやタオル回し、手拍子、フラッグなどのサッカーサポーターに迎合した猿マネは見ていて痛々しい以外の言葉は出てこない。あとファンではなくサポーターを称するのもサムい。ここからも、他のファンとは違うぞという選民意識が見てとれる。20年以上前の18連敗をいまだに自虐しているのもキツい。
1位 東京ヤクルトスワローズ
東京が本拠地の球団がいいなら、とりあえず球界の盟主巨人で良くないか？ あえてのヤクルトという「あえて感」が半端ない。「神宮でビールを飲むのが好き！ ドームだと開放感がない」とか主張するファンが多い。いやいや、同じ東京でも巨人だとミーハー感が出て恥ずかしい、ヤクルトのほうがセンスがいいと勘違いしているだけでは。
六大学野球のファンを兼任していることも多く、ドラフトの時に大学野球ウンチクを語るのも、だいたい彼らだ。
本拠地の神宮球場が、富裕層しか行かないエリアだったりという点も気になる。そもそも村上春樹が、神宮の外野席でビール片手に1人で試合観戦しているときに、「そうだ、小説を書いてみよう」と思い立ったというエピソードは有名な話だが、（眉唾）そういう春樹的なスノッブさをヤクルトファンに感じるのだ。
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一般的に巨人ファンは嫌われ、阪神ファンはバカにされ、オリックスファンはゼロ人というのが、世間の常識だが、巨人と阪神を応援する人は、ある意味素直でまっとうな人間とわかっただろう。逆に、東京在住なのにあえてヤクルトを応援する自意識過剰さや、あえて他球団と違う観戦スタイルを続けるロッテファンの方が、鼻持ちならない存在なのだ。今後、上位5球団あたりのファンに出会ったら、鼻持ちならないアピールをしてこないか要注意だろう。
写真／Wikipediaより（撮影／DX Broadrec）
初出／実話BUNKA超タブー2021年5月号
