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ジャニー喜多川が亡くなってからのマスコミにモヤモヤ:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載482

連載
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話が大きくなっちゃってアレだけど、ジャ●ーズ事務所の件って、社会のさまざまな事案に共通する問題が凝縮されているように、アタシは思うの。戦争もいじめも、誰かが始めようとしたところで、従う人がいなければ成立しない。でも、自分の利益のために、あるいは自分の身を守るために、協力したり黙認したりする人がいるから、大変なことになってしまう。

いや、声の大きい人、権力のある人に対してなかなか抗えない、声をあげられないというのはよくわかるのよ。アタシだって小心者だし(だからずっと、ジャ●ーズを伏字にしているわ!)。でもアタシはせめて、自分が長いものに巻かれてしまったとき、「自分も黙認や忖度という形でそれに協力してしまった」という事実だけはちゃんと認識し、恥ずかしいと感じられる人間でいたいと思っているわ。

 

<水曜日掲載>

PROFILE:
エスムラルダ(えすむらるだ)
1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001

 

 

 

 

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